岐阜多治見テニス練習会 Ⅱ

幽霊の幽

幽霊の幽の字の筆順が分からず、
長い間、首を捻っていた。

山と言う字の真ん中の縦棒が長いのは、
やはり、頂上の存在を想起させるためか。

気が合いそうもないおっさんが、
自分と同じ感情を表明したのには驚いた。

「おっかあは、低俗番組ばかりを見る。
おれは二階へ上がってしまう」

日本のテレビ、この際、
全部なくなってもいい。

僕は、死ぬまで、幽の字の筆順を考えているよ。

天皇制も、元号も、学校も、序列も、葬式も、
「おっかあ」と一緒に、
幽閉したい気分だ。

幽霊の霊の字が思い出せなくて、
長い間、首を捻っていた。

昔は、
夜の山影を見ても、幽霊を連想して怖かった。
今は、幽霊を見られるものなら、見てみたい。

「戦場」で「戦死」した、
僕と親しかった「戦死者」の幽霊ならば、
何が何でも見てみたいものだ。

捨てつつ山にこもれば除夜の鐘

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