岐阜多治見テニス練習会 Ⅱ

ジルベルトではなく、

ちくま文庫の「失われた時を求めて」5の142ページの
「またジルベルトに手紙を書かなくてはならない」は、
間違いではないか。
訳者の間違いではないだろう。
多分プルースト自身の間違いだろう。
(彼はあちこちで間違いをしている)。
「ジルベルト」ではなく、「ステルマリア夫人」だろう。
「ジルベルト」では、いかにも唐突であり、
話の筋が通らない。
しかし、
そんなことは、まったく問題にならない。
このあたりの記述、
たとえば、話者がステルマリア夫人からの手紙を分析するくだりなどは、
まるで僕の心を描き出しているようで、
真にドラマチックだと感じる。
読めば読むほど味わいがある。
驚くべき記述もある。
「・・・そして私がそのドアの隙間の光だととったのは、
姿見に映る私のタオルの白い反射に過ぎず、・・・」、
こんな描写は、僕の直感では、作り事ではない。
実際にプルーストが見た幻影だったのだろう。
(しかし、眠くなってきたので、今夜はこれまで)

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