コメント
 
 
 
確かに喜ばしい事ですが (吉法師)
2011-02-22 04:18:13
昨年、バンクーバー五輪出場が叶わず、目標を見失った、と引退を口にした湯浅直樹のブログのコメント欄は「やめないで、まだまだやれるよ!」の声援が殺到し(私もその一人です)、それを受けて湯浅も引退を思い留まった経緯を知ってるだけに、今回の6位入賞は本当に喜ばしい事です。海和俊宏がピーク時に迎えた世界選手権で入賞一歩手前の7位だったのも、今回と同じガルミッシュパルテンキルヘンでしたから、33年越しの日本勢リベンジ成る、と言う側面もありました。

湯浅の二本目のタイムは、優勝したジャンバプティスト・グランジェよりも早く、全体で3位の好タイム。2位のビグマルク、4位のマリオ・マットの二本目が文字通りの「スーパーラン」だった事を差し引いても素晴らしい結果ではあります。湯浅はトリノ五輪の時も二本目3位、同じ年のW杯志賀高原でも二本目2位とこと一発の速さでは第一シード上位の選手と比べても引けを取らないものをこれまでも度々示しています。このレベルの選手を抱えたチームならば「表彰台の中央に立たせる戦略」が出来なければウソだと思うのですが、日本チームには、そういう戦略が見えてこないのが歯痒い限り。湯浅も、佐々木明も、今シーズンは休業中の皆川賢太郎もナショナルチームと言いながら、実態はサポートするスキーメーカーに頼った、実質選手個人のプライベートチームの集合体、と言うのが現状の日本チーム。以前にも書きましたが、木村公宣の調子が一番良かった頃、当時のW杯スラローム王者、トーマス・シコラ(AUT)が木村を評して「キムラはかわいそうだよ、彼がぼくらやスイスのチームにいたら、とっくに2つや3つは勝ってるはずさ。それ位の力は持ってるのに。」と語っていましたが、10数年経っても当時と状況は変わっていないわけです。
オーストリア、フランス、イタリアなどのチームなら、湯浅、佐々木クラスの選手が出てきたら「如何にして勝たせるか?」の戦略をきちんと立ててきますよ。今回のグランジェなどはその典型と言えます。

海和俊宏が注目を集めだした頃、彼が使用していたスキーのメーカー、フランスのロシニョールから「海和をぜひ自分達のチームに任せて欲しい。そうすれば最高のスキーを用意できるし、トレーニング環境もフランスチームと同等の物が用意できる。そうすればステンマルクにも勝たせる事だって可能なはずだ。」と言うありがたいオファーがあったのに、所属企業やSAJとの絡みから、実現に至らず、その後運に見放されたようにアキレス腱断裂の大怪我を負って、せっかく掴んだ第一シードを手放してしまった残念な出来事がありました。あのステンマルクをして「技術的に一番怖いのはカイワだ」と言わしめた才能が全開になっていたら、どうなっていただろうか?

こと一発の爆発力では、先輩の佐々木、皆川を上回る物を持っている湯浅がブレイクスルーしてくれそうな予感は、少なからず感じているのです。彼が使用しているスキー「ハート」もかつてのヤマハの流れを汲む純国産スキーと言うあたりも、琴線に触れるところではあります。
 
 
 
ホント貧弱な環境ですよね (こーじ)
2011-02-23 00:02:33
>吉法師様
 ホント日本の競技環境は貧弱ですよね。
 未だに金をかけてレベルアップさせる事に対して‘そこまでして勝たなくても’などと世迷言を言う輩が必ず出ますからね。

 アマチュア時代の悪い名残でもありますけど。

 道具を使う冬の競技は特に道具に金がかかるだけに周りのサポートが夏の競技以上に必要不可欠なのですけどね。
 
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