内田農園ブログ

千葉県北総台地の豊かな自然の中から、とりたての野菜を紹介します。

トンネル張ったが、

2012-03-31 05:06:55 | 日記
 3/30朝4時半外はもう南風がでてきているのがわかる。しかし布団のなかで逡巡していても始まらない。いつもと同じくコーヒー二杯、玄米ご飯をからし菜漬けで食べ、健夫を起こしにゆく。‘明日は早く起こすよ‘と言ってあるのでおきてくる。どんどん夜が明けてゆく。先に畑に行き、九尺のビニールの箱をほどき鉄棒を芯に入れビニールを引っ張れるようにセットする。止める黒テープは亡くなった父が考案した台があってそこにセットするとテープを引き出すたびにテープを止めている止めネジがしまるようになっている。良く考えてつくってある。テープの予備があるのを確認して、畑にきた健夫と50メートルのスイカのビニール張りを始める。ビニールを押さえる‘ばか‘を途中に三本おいて、風の吹き具合を見ながらビニールを引っ張ってゆく。朝から春二番の風と予報が出ていたので、少々の風には驚かない。慎重に素早く2本のトンネルを張り終えたので、残り4本も張ってしまおう。だんだん風が強まる中、健夫に九尺2本持ってきてもらいはりだす。最後の1本は下半分の畑で風がもろに来てしまう。時計は7時を過ぎている。パートの高久さんがくるにはあと20分ぐらいかかる。待っていればますます風が強くなってくる。ビニールをひきかけた時につれあいの和洋が出てきたので端を押さえてまらい引き出す、高久さんもその後すぐにきたので押さえてもらい6本め終了。やれやれで高久さんにパッカーでビニールを止めてもらう。軽トラックに載せていたボカシ肥料を撒くころにはものすごい南西風になっていて、カキがら石灰の粉が隣の畑に飛ぶような状態だ。トンネルの中は砂だらけだが仕方ない。高久さんと宮城さん(高久さんの娘さん、親子で我が家のパートさん)で根しょうがを300キログラム穴から出してもらい、午後からはみんなで種用の根生姜作りをはじめる。宮城さんが午前中で帰ってしまったのと、丸松種苗さんに出す期限がすぐなので私も健夫もでつくりだしたので4時前には20㎏×10ケースがほぼ出来上がり。種屋に電話を入れ4時半ごろ取りにきてもらう。珍しくおじさん(まだ70歳にはならないが)がトラックで来たので、‘昔結婚する前にアメリカに研修旅行にいきましたよ、若いうちに行ったほうがいいよ‘などと健夫に話かけている。丸松種苗のおじさんは若い時から落ち着いていてそしてちょっと老けてみえる。亡くなった父より15歳以上若いと知ったのはつい最近だ。健夫が新規就農して‘お客さんが繋がる‘という思いがあるのだろう。種屋のおじさんの笑顔を久しぶりにみる。スイカの定植は4月になってしまった。いつもより一週間は遅れている。

雨、雨

2012-03-19 04:59:15 | 日記
 昨夜は伯父さんのお通夜だった。家から片道40分と時間がかかる葬祭場に私はたどり着けず家に帰ってきてしまった。息子が帰ってきたら一緒に行こうとぎりぎりまで待って暗くなってから出かけた。おととい従姉妹に場所を聞いてあったので自分が感違いして車を走らせているとはつゆ思わなかった。いけどもいけども東関道の上を過ぎたという事がない。おかしいと思い近くのコンビニできくと三里塚の消防署の信号のその次の信号で左折しなければいけなかったのだ。大間違い。7.10過ぎ、これから行ってもお客が帰ってくる時間になってしまう。あきらめて家に戻ってきてしまった。なんということじゃ、自分のうっかりミスに嫌気がさしてしまう。自宅に戻ってみると息子が帰っていて、‘間に合いそうになかったので行かなかった‘とのこと。まだ卒論が終わらず卒業式が明後日なのに3月一杯大学にいくようだとのたまわっている。従姉妹に申し訳ないと明日はマイクロバスに同乗して行こうと決めた。息子の‘日本経済の発展には原発は必要だ‘という言葉に一次産業の農業は一番被害が大きいと反論するが日本の‘金が回らない、不景気状態‘と‘電力需給‘の見通しなど私にはわからない。この一年の不勉強をはじるようだがとにかく仕事が第一なのだ。遅れきっている春の作業とあてにならない息子の言葉にがっくりして寝てしまった。今日は晴れマークあり、スイカの育苗ハウスの管理をパートの高久さんによーくおねがいしておかなくては。明日はまたお墓参りと親戚のお線香あげがある。彼岸だが庭先の梅はまだ満開にならない。まだ寒い春なのだ。

新人

2012-03-16 04:52:28 | 日記
今日で10目、家に来ている4月からは大学生になる廣田君だ。我が家に毎週集荷に来てくれる蟹屋さんのお客さんの息子さんだ。小学生のころは蟹屋さんの集荷の時に同乗してきて森のカブトムシをとったりスイカを食べたりして帰っていった。10年たってこんなに大きくなって手づだいにくるとは、お母さんからは‘びしびしやらせてください。‘と電話で言われたが、素人にそうはやらせられないし、またできない。人参ほりやホウレンソウの小袋つめ、種ジャガイモを切ったりと同じ仕事をやってもらった。彼としては‘この仕事力の差‘と言って自分の非力をよくわかったようだ。10日ぐらいで30年以上やっている農家と同じ仕事、スピードがだせればそれは大物だ。ものすごく器用で感がいい、たぶんそんな人はめったにいない。母親が持たせてくれた信濃鶴と手作りハムで一杯やっているから、こちらも安心してたのめる。先週一週間が晴れ間なしの悪天だったので、スイカの接木(1300本)、ジャガイモ畑の肥料散布、中玉トマトや7月収穫のキャベツの種まき、本葉のでてきているえびすかぼちゃの鉢取り(300本)など遅れている作業ばかりだ。トマトの種播きだけはこちらもうっかりしていまった。たねの森から取り寄せたミニとまと3種をトロ箱に横播き、私としてはトロ箱一ケースで3種播いてもらいたかったのだが一ケースに一種づつ、三ケースに播いてしまっていた。つい‘床土は家で焼いているし混ぜてあるモミガラくん炭は一日半かかってつくってあるんだよ、もっと大事につかって‘と自分の目利きの届かなかった不備を反省せずに彼に小言を言ってしまった。まあしかしスイカの育苗の手間がかかることや、農作業一つ一つ段取りがあり、天気に合わせて作業が変わることなど、なかなか難しいということはわかったようだ。部活の卓球以外は肉体労働したことはないというサラリーマン家庭のせがれさんだ。それでもこちらはおおいに助けられました。ごくろうさんです。今日もジャガイモ定植です。腰曲げ仕事だけど頑張りましょう。明日は雨予報だし彼岸の入り、日、月は伯父さまの通夜、葬式になってしまった。お坊さんの都合とはいえ一週間も仏様をおかなくてはならない従姉妹の家は大変だろう。私には‘美津江ちゃん仕事を終わらしてからでいいんだよ。‘と亡き伯父様の計らいのように思えた今週の天気でした。

何とかしよう

2012-03-09 20:07:58 | 日記
 一週間雨、曇りの気持ちの落ち込む天気が続いている。一番気になっているのはスイカの接木だ。お天気待ちをしていたのだが月曜日にならないと晴れマークが入ってこない。お願いしていた接木名人の和田さんに変更をお願いして曜日を変えてもらおう、苗を消毒する技術をあまりもたない私の味方はお日様だけなのだ。接木が出来る我が家の長男は卒論の追い込みとか言ってしぶっていたが来てくれるように強引に頼み込んだ。なにせ父亡きあとスイカの手入れができるのは私一人となってしまった。息子の大学卒業を一日千秋の思いで待っている状態なのです。芋や大根のように植えておけば何とかなる野菜と違い苗から作るとなると覚悟が必要だ。すべてスイカの生育に合わせて他の仕事が決まってしまう。無農薬栽培でたいがいのものは丈夫に育つが、五十年以上のスイカ産地では病原菌が蔓延しているとおもってよい。瓜科などつくったことのない畑や本数がすくなければ無農薬も可能だと思う。小さい時からスイカの無い夏なんて考えられなかったし、今もそうだ。温暖化や夏の豪雨、高温など気候変動はあるが、技術を要する栽培ではここにしかつくれないものもある。あってもなくてもいいようなものだが真夏に冷やして食べるスイカの美味しさを思うと‘今年もやるぞー‘という気になる。さてさて育苗には雨、低温んも最悪の天気が続いているが何とかなりそうの晴れ予報が入ってきた。ジャガイモ植えや春人参、長ネギを播いたり、踏み込み温床をつくったりは去年に比べれば10日ぐらいおくれている。
 税金の勉強会が終わり、70歳にして田んぼの不耕起栽培に取り組もうという佐倉の農家斎藤さん油代のかかる胡蝶蘭作りはやめるとのこと。4トントラック3台/月の重油代は20万以上とのこと。聞いていてそんな大きな投資をする度胸も技術もない私は関心するばかり、しかし儲けのない蘭づくりには見切りをつけて、トマト栽培と不耕起の稲作りで村起こし、人を呼ぶ村づくりに転換するのだという。どうやって売るかという事に頭の90パーセントを使うのだとか。言うほどにはうまくゆかないだろうが人と人の交流する場をつくり、町に働きに出ている若い人たちを呼び戻せたらいいなあ、ともいっている。やっぱりいくつになっても夢や希望はもちたいですね。夕飯の後のデザートに野菜を送って支援している福島の畠さんのリンゴをいただく。貯蔵のものは売れたとのこと。ああ、よかったねとこちらもほっとする。美味しいものをいただいて明日も頑張ろう。

春に三日の晴天なし

2012-03-04 05:25:45 | 日記
 春の天気は気まぐれ、このところの‘晴れなし‘はかなり気になっている。2/28に播いたスイカがそろそろ発芽してくるはずだし、その前に台木の夕顔が黄みどり色だ。お日様がでないからだ。もうひとつの無加温育苗ハウスはビニールは張り替えたが中のごみかたづけや造作が全然やれてない。去年は2月のうちに植えつけられたジャガイモも畑に堆肥や土着菌ボカシ肥料もまだまけていないのだ。気持ちはあせるが、反面とにかく育苗のほうが先、先月接木したスイカは本葉がでてきている、鉢取りの準備をしておかなくてはならない。同じハウスにあるえびすかぼちゃも本葉がでてきている、こちらは無加温ハウスを仕上げて移動させて鉢取りをしなければならない。あれやこれやと一杯なのだがジャガイモは15日までに植えられれば良かろうと考えてしまう。全部が順調なんてありえないので優先順位をつけお天気とにらめっこをしてやっていくしかない。一番大事なのは自分の体調と仕事の判断を誤らないことですよね。3/3はひな祭り、早朝ケーキのスポンジ台のみ焼く。今朝は上に乗せるフルーツ類を煮てから仕事にかかろう、忙しいのだが手作りをしないとお天頭様に申し訳ない気がする。たまには仏前に備えよう。