東洋囲碁公式ブログ

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趙治勲九段前人未到の70タイトル

2007-03-21 14:11:48 | 日本国内棋戦
「老兵は死なず」、趙治勳が通算70回優勝という大記録を打ち立てた。
3月18日放映の第54期NHK杯で趙治勳は関西祈願の結城聡九段を破って優勝。同時に趙治勳はこの日「通算70回優勝」の金字塔を建てた。2位は64回優勝の坂田栄男九段。しかし坂田九段はすでに引退したから、1,2位の差は開くことはあっても縮まることがない。3位は59回優勝の小林光一九段。

70回優勝記録を引き立たせるのは趙治勳の年齢だ。50歳でトーナメント棋士として活躍中なのだ。1990年代を活躍した曹薫鉉九段、聶衛平九段、小林光一九段などは徐徐に表舞台から姿を消しつつある。一方、趙治勳は タイトルを一つ追加した。韓国は曹勲絃九段が通算157回優勝で通算最多タイトル獲得1位である。

趙治勳は大三冠を4回実現し、本因坊10連覇、グランドスラム達成など数々の記録を囲碁史に刻みつつ、日本囲碁界の要として活躍してきた。通算勝数1256勝も1位林海峯九段(1305勝)に次ぐ記録だ。

趙治勳の飽くなき挑戦は続く。今も山下敬吾九段を挑戦者に迎えて十段戦防衛戦の真っ最中である。第1局は趙治勳が勝利をおさめた。第2局は 3月29日に実施される。