カメラを持って出掛けよう

仕事と音楽の合間に一眼レフとコンデジで撮った写真を掲載しています。

久し振りの天体撮影

2022年11月13日 | 天体撮影


今年は等々諸事情が重なり天の川の撮影が出来ませんでした。
そんな時に皆既月食の情報を得て、今年最後の天体撮影をしました。
月の撮影は天の川のように光害から逃れて遠方でカメラを構えることもなく自宅の庭で気軽に撮影出来あらゆる面で楽です。。



この季節は煩わしいやぶ蚊に悩まされることもなくゆっくりとカメラを構えることが出来ました。



随分欠けて来たのでカメラの感度をあげて



ついに赤銅色の月を撮影出来ました。


考えてみればあれ程好きだった結晶鉱物採集も諸事情を理由に行かなくなり、夜討ち朝駆けのごとく訪れた天空の城竹田城跡も行かなくなり、天の川撮影も同様となってしまいました。
歳を重ねるごとにそれぞれの限界を知り興味が薄れてゆくのでしょうか。
最後に残ったのはホルンの演奏だけで、一昨年よりは昨年、昨年よりは現在と安定して行えるように思えます。
日々学び訓練を続けて発表する、そして更なる目標を見つけて自分を高めて行くこれこそ本当の趣味なんだろうかと。



小説「Obralmの風」




「どうしたの?久保さん」
「・・・」
「急に黙り込んじゃって、大丈夫?」
「ああ、どうもないよ。君から放たれる若い気を感受しているとこや。何か元気を複写して病が快癒するような気がする
彼女は急に体を離して岳の目を見上げた。
「じゃあ病気が治ったら岳と結婚しましょうか?うふっ」
悪戯っぽい目で微笑んだ。
岳は時々彼女が『うふっ』と笑うのが、本当に可笑しいのかその場の雰囲気を濁しているのかが判らなくなる。
この場合はきっと後述が当てはまっているに違いない。
結局その場を上手くかわされ、唇を奪うチャンスは逃してしまった。
彼女は食器を片付けながら今までの雰囲気を払拭するかのように話を切り出した。
「それより近所の人の視線を感じるんだけど、久保さんはご近所から何も言われていないの?」
「ああ、お節介焼きのオバサン達にとっては格好の話題のようやね。好きに思わせといたらええよ」
「でも他人のプライベートを知りたがる、あの飢えたような視線に寒気がするわ」
「どうせ退屈な生活を繰り返してる彼女達にとって俺たちは都合のええ餌食なんやろうなあ、勝手に妄想を描いとったらええねん」
知らない間に彼女ネタ振りに喰いつき、思考さえもコントロールされつつあることに気が付いて岳は思わず苦笑した。
美華が妖しく振舞ったのはこの日だけで、翌日からはまるで何事もなかったように今まで通りの生活が繰り返された。
彼女には透き通るような美しさ、博愛とも思える癒しの心、時々見える妖艶な仕草等がまるでブリリアントカットのダイアモンドの光沢みたいに変化する。
岳はこの歳になっても女性の多面性が理解できなかった。

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