AさんはC市の海に近いところにお住まいでした
市内にモノレールがあるのですが、まったく乗る機会がなく一度乗ってみたいと思っていたそうです
夏のとある日にそのモノレールに乗る機会ができまして、Aさんは喜んで海辺に近い終点駅から乗ってS木駅に向かっていきました
途中でJRの線路の上を走るのが楽しみで床に窓のあるところから下を電車が通ることを期待して乗っていましたが、残念ながら電車が通りませんでした
S木駅付近で用事を済ませ、戻るときには日が暮れていました
それでも、床の窓から電車が通るのが見えるかもと期待し乗り込みました
JRの線路の上を通るところはすぐにやってきて
窓から下をのぞいていると
え? なにか窓のところを通ったような 鳥? 暗くなっているので鳥は考えにくい 蝙蝠?
等と考えているとJRの線路からは離れていってしまって、結局電車は見れず、
それでも床の窓をみいてると
また、なにかが通った、それも人の顔のようなものが、
え?????
反射した自分の顔かなにかかが映ったと思い込み
終点の駅で降りてあるいていると
知らない男性が近づいてきて
「わたしの顔みましたよね そう、のぞいていたのはあたの顔でした」
といきなりいって動作はゆっくりなのに車で走っていくようなスピードで消えていったのでした
いったい誰?
Aさんは二度とモノレールにのってもその窓には近づかないそうです