蒋介石の国民党が台湾に逃れてきた時代から1990年頃までの、台北の庶民の生活と中台関係を背景にした青春小説です。
喧嘩や恋愛・友情、軍隊生活を通じて主人公が成長しますが、
祖父が惨殺された犯人が最後に判ります。
それにしても、当時の台湾では家庭や学校や町中でこんなにも体罰や暴力が横行していたのでしょうか。
戦時戒厳令下だったのでそうだったのかもしれませんが、ちょっと入り込めない描写が多いです。
よく知っている台北の街の名前がどんどん出てくるので、
台湾が好きな方には親しみやすいと思います。
ストーリーや心霊現象には納得できない部分もたくさんあるのですが、
軽快な描写で一気に読めます。
直木賞を受賞した話題の本だったので読んでみて下さい。