現場に教員が足りておらず、困った状況になっているらしい。
馬鹿なんじゃないのか!?と思った。
僕が教員を志していた時分から、団塊の世代が一斉退職したあとのことが話題になっていたのに、教育事務所は何の手も打たず、若干名の採用を続けるのみだった。
当時、富山では他県よりも狭き門でコネが無いと本採用は無いとまで囁かれていた。
僕にはコネが無かったので、実力勝負…今風に言えば「ほぼ無理ゲー」だった。
倍率も12倍、年によっては16倍と発表されていた。
これでダメなら諦めよう、と全力で挑んだ年でも合格できず、高校の臨時採用のみで教育界を去った。
それ以降、志願倍率は低下の一途を辿り、近年では3倍を切る年もあったようだ。「教員の質の低下ガー」などと言っているようだが、失笑を禁じえない。
過酷な現状と薄給であること、他にもいろいろな要因があるのだろう。
教員免許更新制、あれも失敗だったと思う。メリットよりもデメリットがはるかに大きいと当時から思っていた。富山でも来年度から廃止するらしいが、それ以前に失効した人たちへの救済はあるのだろうか?
まぁ僕には関係ないけれど。
あの当時、採用ならずで涙をのんで一般企業その他に就職した中に優秀な人材がどれほどいただろうか。それなりの地位にいる者も多いだろうし、今さら彼らが戻ってくることは期待できない。
教育界も「詰み」の状態だ。