あちこちで満開になった桜の映像を目にする。
富山では、早いところでもまだ3分咲き程度。場所によっては、まだ蕾だ。
なので、お花見の思い出を書くことにする。
お花見をする場所と聞いて、どこを思い浮かべるだろうか。
近所の公園?川縁?それとも…?
僕は断然、お祖父様の家の前庭。
玄関の前に大きな枝垂れ桜があったのだ。
玄関は車道から少し入った所にあり、枝垂れ桜のあった場所は開けている。
毎年、桜が見頃になると祖母からお花見の誘いの電話が入る。
親類がみな集まれる週末、庭先にゴザやビニールシートを敷いてお花見をするのだ。…もっとも、小学生の頃は花より団子だったが(笑)
この集まりは、僕らが進学するにつれてなかなか集まれなくなったことで企画されなくなった。
僕が中学生の頃で既に老木だったその枝垂れ桜は、お祖父様が亡くなって何年も経たないうちに枯れてしまった。
今は庭先に土台だけが残っている。
遠き日の思い出。