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おもちゃ病院さど Doctor_Rの治療カルテです。

まねしてジャンプ! アンパンマン が来院しました。

【申告内容】

 ジャンプしなくなりました。

【初診】

 2005年にバンダイから発売されたおもちゃです。

 左手にスイッチがあり、スイッチの動作はしています。

 おしゃべりはしており、モーターの回転音はしていますがジャンプはしません。

 最も恐れている足の骨折はなさそうです。

 早速開腹手術ですが、どこから切開すれば良いかと他のおもちゃ病院のカルテから後頭部から切開することにします。

 

 内部の機構部を足元へ寄せて頭部に入っている部分を引き出します。

 

 配線が2本切れていますが、どうやら胸のボタンのLEDの様です。

 次に内部の筐体を開けていきます。

 

 

 骨折はありませんが、ギヤボックス内のギヤが割れています。このギヤはバネで引っ張られている脚部を歯が4つのみのギヤ軸を回しています。バネの力に打ち勝つために軸も角軸になっていますが、負荷に負けたようです。

  

 角穴のギヤはないので、手持ちの内径2.2mmのギヤを圧入して角軸との隙間には接着剤を注入しました。

 

 また、ギヤボックス内にリーフスイッチがあり、4歯のギヤと同じ軸にあるカムで開閉しています。これにより、位置を検出してモータの回転を制御しているようです。

 

 

 ジャンプの動作は、つぎのような動きになります。4歯で脚部のラックとかみ合いバネを引き延ばします。この歯がなくなると、バネの力で引き戻されこれがジャンプの動きになります。絶妙なバランスです。

 

 次にLEDの極性を確認して、切れた配線と半田付けです。

 

 最後に後頭部を縫合して終了です。

【治療後記】

 こういったバネを使ったおもちゃの場合、部品が疲労破壊することが多々あります。今回は、問題ありませんでしたが力のかかる箇所の補強には苦労します。

 元気にまた遊びましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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