『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』のセリフから

人間って、幸福であればある程「失う事」への
不安に苛まれる・・・

ブリジットの手にした『幸せ』
　有能な弁護士で、紳士で、誠実で、かっこ良くて、
　勿論Bedの中でも最高で！！
だからこそ『不安』になちゃうのよね～～～。

マークが仕事でデートをキャンセルした夜、レベッカと一緒に家に帰った
と言う目撃情報を聞いて、心乱れるブリジットに友人のシャザーが
「直ぐに彼のところに行って、ズバリ聞くのよ。
　『レベッカと関係があるのか、無いのか』ってね。
　もしも彼が『馬鹿らしくて答えられない』って言ったら、
　それは関係があるって事よ！」
シャザー自身、前作では恋愛中の不安をブリジットの職場に電話したりしてたっけ
（銀行の仕事をサボって、トイレで泣きながらねぇ・・・）
案の定、真面目なマークは
「馬鹿らしくて答えられない！」と答えてしまう(爆）


美人でスタイルも良く（脚が長い！）、上流階級の出身で、上品で
有能な秘書のレベッカなんかが側にいたら（しかも妙にマークと馴れ馴れしい）、
そりゃブリジットじゃなくても心配になりますって！
おっちょこちょいで、体重も・・・減るどころか更に増えているし、
煙草はマークに内緒でまだ吸っているし。
『ジャーナリスト』としての仕事も失敗ばかりだし。
弁護士協会の晩餐会でも、スキー場でもヘマばかり・・・
自分が彼に相応しいのか不安で、ついつい心にも無い事を言ってしまう。
「付き合わない方がいい理由が3つ思いつくなら、
　付き合わない方がいいそうよ。
その理由ってのが↓のセリフ

"Well,first,I mean...I embarrass you.
I can't ski. I can't ride.
I can't speak Latin.
My legs only come up to here.
I will always be just a little bit fat."
「ええっと、まず、あなたに恥をかかせたわ。
スキーも駄目。乗馬も駄目。
　ラテン語も駄目。
　脚もこの辺までだし。
　いつも、ちょっとばかり太っているわ。」
　
そう、ついつい秘書のレベッカと比べちゃっているのよね。
だって、30過ぎの女が両親や彼の両親の前で、彼にはっきりと
「まだ、結婚する気は無い。」なんて言われちゃったらねぇ・・・
余計な不安やちょっとした誤解はするものです。
同じく30過ぎた男の不器用さに気が付かないブリジットではありますが。
でも、若い頃ならいざ知らず・・・30歳過ぎた頃から男女は恋愛に
臆病になってしまうもの。
失敗したら後が無いかも？？？？なんて思っちゃう。

ダニエルだって、マークへの対抗心だけでブリジットを誘惑するには
余りにも「デカパン」に固執している(爆）
ちゃんとブリジットの魅力を解っているし。但し、「病気」は治らない！
（まぁ、可哀相にその後痛い目に会うんですが）
元彼に「僕が知る限りの最高の恋の相手だった。」なんて言われたらねぇ～

例のマークとダニエルの噴水での『格闘』シーンは、事前に段取りを決めずに
「その日の朝、撮影現場に来て、お互いの髪を引っ張り、蹴り合い、腕を振り回し、
　相手を罵っただけです。それだけで何もかも上手くいきました。
　それでもヒューは、何度か看護婦を呼んでいましたけどね（笑）。」
と、コリン・ファースの談。
どおりで、狙った面白さじゃなく、一生懸命さが出ていましたよね♪

で結局、紆余曲折ありまして、最後のセリフ
"Wonderful,loyal Mark Darcy...who loves me just the way I am."
「素敵で忠実なマーク・ダーシー・・・私のありのままを愛してくれる。」
素敵な結末に相応しいセリフです。
不器用な大人の恋愛。
原作が出版された後で、イギリス女性の間で
"very Bridget Jonesy"（とてもブリジット・ジョーンズ的）なんて
言い回しが生まれたそうですが、
とてもブリジット・ジョーンズ的な恋愛模様に、励まされ、癒され、
夢を捨てないで！
素敵な恋を見つけてくださいね。

既婚者である私は、ひたすらスクリーンやブラウン管の中に
恋のトキメキを追い求めて参ります。
たまにはダンナの素敵な部分を探してやらなきゃなぁ・・・なあんてね♪