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『ミッドナイト・イン・パリ』ウディ・アレン監督単独インタビュー

2012-05-14 21:16:45 | 映画

知的センスが光る饒舌(じょうぜつ)な会話を銀幕に映し出し、世界中の映画ファンを魅了してきた巨匠ウディ・アレン監督。彼の新作『ミッドナイト・イン・パリ』は、タイトルのとおりパリを舞台にした物語だ。第84回アカデミー賞で作品賞を含めた4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞したこの秀作についてアレン監督が語った。


 

パリという都市は究極のアート

Q:オープニングでは、およそ3分もの間パリの美しい風景が映し出されますが、これはパリを一つのアートと見なして表現しているのでしょうか?

そうなんだ。パリという都市は究極のアートといえるだろう。これまで訪れた都市とは全く違った顔を持っている。見ているだけで目の保養となり、観客は日に照らされたり、雨の降ったパリの街並みを映画音楽と共に楽しんだりできると思うんだ。本当に素晴らしい街だと思っているよ!

Q:映画『マッチポイント』以来、ニューヨーク以外で映画を製作することが増えたと思いますが、それにはどういった理由があるのでしょう?

実は、向こうが予算を捻出(ねんしゅつ)して、映画を作るようにと僕を招待してくれただけなんだ。これまで訪れたバルセロナ、ローマ、そしてパリすべてが魅力的な都市で、それぞれの都市からインスピレーションがわいてくるんだよ。僕はこれまで30作以上もニューヨークで撮影してきたわけだから、違った環境であれば当然のように刺激を受けるんだ。
■偉人たちには会いたくない?

Q:本作には、ヘミングウェイやダリなど誰もが知っている芸術家がたくさん登場しますよね。どういったところに気を配って彼らのキャスティングをしたのでしょうか?

劇中に登場する偉人たちは、誰もがその習慣や特性を知っている有名人だ。だから僕らは、単に彼らに似ているだけでなく、演技もしっかりできる俳優を雇う必要があったんだよ。偉人たちに似ていて、演技もできる俳優を探し出すのには苦労したし、時間もかかった。ただ、最終的には(素晴らしいキャスティングができて)幸運だったと思っている。この映画の舞台となる1920年代当時の年齢に適した画家ピカソ、うり二つのようなヘミングウェイ、そして若き日のサルバドール・ダリに似た、それぞれの俳優を雇うことができたからね。

Q:もし、あなたが本作の主人公のように作家F・スコット・フィッツジェラルドに会えるとしたら、どんな言葉を掛けてみたいですか?

実は、僕は自分のアイドルに会いたいと思ったことがないんだよ。唯一、グルーチョ・マルクスには会ったことがあるけど、実際に彼に会ったら、それまでの僕が彼に対して抱いていたマジカルな要素が消滅してしまったんだ。彼を、まるで僕の叔父や家族みたいなありふれた存在に感じてしまったんだね。だから、ジャズ・ミュージシャンのルイ・アームストロングに会える機会もあったけれど、あえて会わなかったよ。僕が偉人たちに会いたくないのは、彼らも僕らと同じ心配性で欠陥を持っている普通の人々だと気付きたくないからだよ。
意外なキャスティング

Q:オーウェン・ウィルソンを主役にした経緯は?

完全に偶然の産物といえるだろうね。僕自身も誰がこの主役に適しているかわかっていなかったんだ。ある人がオーウェンを提案してきたとき、僕は「彼はカリフォルニアのサーファーみたいに落ち着き払っていて、ビーチのイメージがあるから違う」と言ったんだよ。ただ、しばらくしてから、彼には才能があって面白いうえに、良い俳優でもあるじゃないかと思い直したんだ。そこで、それならオーウェンに適したキャラクターを書けば良いのではないかと思い、脚本を改稿することにしたんだ。その改稿した脚本を彼に見せたら「ぜひ出演させてください」と言ってくれたんだよ。

Q:オーウェンは、ウェス・アンダーソン監督の『天才マックスの世界』などでは脚本家としても活躍していますよね。

そうなんだ。彼は非常に博識な人物だ。僕が予想していた人物とは異なっていたよ。彼はビーチにいるサーファーというよりは、洗練された知識人だね。

Q:フランス大統領ニコラ・サルコジの夫人であるカーラ・ブルーニのキャスティングについては?

パリでサルコジ夫妻と共に朝食を取ったことがあってね。そのときに、彼女が容姿端麗で、さらにショービズの世界で働いていたことに気付いたんだ。だから、僕は彼女に「映画に参加してもらえないだろうか?」と依頼してみた。すると彼女は「もし時間がかからないのであれば……」と答えてくれたから、すぐに美術館のガイド役を依頼して、撮影現場を見学するように気楽に訪ねてくれたら早急に撮影すると告げたんだ。すると彼女は「もちろん参加させていただくわ! わたしの孫にも、過去に映画に出演していたことがあると言えるから(笑)!」と言って出演を決めてくれたんだよ。


『ミッドナイト・イン・パリ』ウディ・アレン監督単独インタビュー
■アレン監督の今後

Q:あなたは毎年コンスタントに映画を製作してきましたが、あえて2、3年という時間をかけて、あなたが好きな『自転車泥棒』や『大いなる幻影』のような傑作を製作したいと思ったことは?

もしそんな傑作が作れるのなら時間をかけるだろうけど、実際にはそんな簡単なことではないんだ。確かに僕は毎年映画を製作しているけど、決して急いで製作しているわけではないんだよ。実際にはかなり時間をかけて脚本を執筆していて、これ以上良いものができるとは思っていないし、僕のすべてが脚本に記されているとも思っている。もっとも、僕には傑作を製作するような素質がないだけなのかもしれないけどね(笑)。

Q:映画『アニー・ホール』でアカデミー賞作品賞を受賞したとき、あなたはニューヨークのマイケルズ・パブでクラリネットを吹いていましたよね。もしアカデミー賞が「ベスト作品」ではなく「一番気に入った作品」を表彰するものだとしたら、授賞式に参加するつもりはありますか?

うん、参加するかもしれないね。一番気に入った作品とする方がより的確なアプローチだろう。もしみんながそろって一番気に入った作品とすれば、仮に自分の気に入った作品ではなく、ほかの人たちが気に入った作品であっても同意できるし、話し合うこともできる。だがベストと決定してしまうと、なかなか僕個人は同意できる作品がないんだよ。

運命の人”を探せ! 『一枚のめぐり逢い』“運命の人と出会う”キャンペーン開始

2012-05-14 21:13:18 | 映画

世界中で広く読まれている恋愛小説家、ニコラス・スパークスの人気小説をザック・エフロン主演で映画化した珠玉のラブストーリー『一枚のめぐり逢い』。本作の公開を記念して、映画で描かれる“運命の人探し”をテーマに、本作と結婚相談所サービス「ツヴァイ」によるコラボキャンペーンが5月14日(月)よりスタートした。


ザック扮する主人公・ローガンが戦地で拾った一枚の写真をきっかけに、運命の女性との出会いを果たす姿を描いた、奇跡のラブストーリー。これまでの爽やかなイメージを一新し、愛する人をまっすぐに守り抜くタフな男性をザックが魅力的に演じている。

本作で観る者を魅了するのが、一枚の写真に導かれ運命的に出会う、男女の愛。これにちなんで「ツヴァイ」では、「“運命の人と出会う”キャンペーン」と題した企画を実施! 映画の中の2人のように、運命的な出会いから恋愛を成就させるためには、お互いへの理解があってこそ。ということで、同サービスでは各々のライフスタイルと価値観を具体的に分析する「愛・コンパス」という分析データを基に、従来のプロフィールによるマッチングだけでは知り得なかった相手の価値観や人柄をより具体的につかみ、候補探しのお手伝いをする。同時にこれは、自分自身の結婚観や大切にしたい価値観を再認識するための“自己分析”にも大いに役立つもの。相手のことはもちろん、自分自身のことをより理解することが理想の相手探しへの近道なのかも?

もしかしたら、あなたもザック扮するローガンのような素敵な男性とめぐり逢えるチャンスが転がっているかも!? キャンペーン中に同サービスに入会された方には、先着800名の方に本作の劇場鑑賞券のプレゼントも。気になる方はキャンペーンサイトをチェック。


ハンガー・ゲーム 2012年9月28日公開予定

2012-05-13 11:47:38 | 映画

あらすじ: 富裕層によって支配され、パネムという名の独裁国家と化したアメリカ。そこで民衆の絶大な支持と人気を集めているのが、各地区から選出された12歳から18歳までの男女が森の中で殺し合い、生き残った者に巨額の賞金が渡されるという殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」だった。まだ幼い妹がプレイヤーに選ばれてしまったカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、彼女の代わりにゲームに出場することを決意。                      アメリカで驚異の2,000万部以上のベストセラーとなった、スーザン・コリンズの小説を基に映画化したサバイバル・スリラー。独裁国家となったアメリカで実施される、プレイヤーたちが一人になるまで殺し合うゲームの出場者となった少女が、決死の戦いに臨む姿をスリリングに活写する。『ウィンターズ・ボーン』のジェニファー・ローレンスが主人公にふんし、弓矢を駆使したアクションを披露。脇を固めるドナルド・サザーランドやスタンリー・トゥッチら、実力派の共演も見もの。監督を務めるのは『シービスケット』のゲイリー・ロス家族を養うための狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、強豪プレイヤーを打ち倒していくが……。


ジョニー・デップが9度目の来日、初の吸血鬼役「夢かなった」

2012-05-12 20:50:54 | 映画

来日中の米俳優ジョニー・デップが5月12日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた主演最新作「ダーク・シャドウ」のジャパンプレミアに、8度目のタッグを組んだ盟友のティム・バートン監督とともに出席。キャリア初となる吸血鬼役に挑み、「バンパイア役は子どもの頃からのあこがれ。夢がかなって感激だよ。何より大好きなティムと一緒に実現できて最高だよ」と日本のファンにアピールした。

 デップの来日は2011年3月の「ツーリスト」来日PR以来1年2カ月ぶり9度目。現在、新作「ローン・レンジャー(原題)」の撮影中で当初は来日困難と目されていたが、親日家であるデップが滞在2日間という強行スケジュールで日本入りした。関係者によるとデップが本作のキャンペーンに姿を見せるのは、アメリカ、イギリス、日本の3カ国のみ。本作はデップ演じるバンパイアが、没落した子孫の繁栄を取り戻そうと悪戦苦闘するブラック・ファンタジーだ。

 会場には、舞台となる怪しげな豪邸をモチーフにしたセットが設営され、映画の世界観を再現。幸運にもレッドカーペットに招待された一般観覧者1000人は、目の部分を切り抜いた赤い布を被ってデップらを迎え入れた。デップは「いつも温かく迎えてくれてありがとう」と挨拶し、100メートルのレッドカーペットを約1時間かけて歩き、マスコミ各社の取材やファンサービスに丁寧に応じていた。

 バートン監督は2010年3月に行われた「アリス・イン・ワンダーランド」の来日キャンペーン以来、2年2カ月ぶりの来日で、「家族や人生は奇妙なもの。この映画を通して、だからこそ、愛すべき存在なのだと伝えられれば」と本作のテーマを語る。デップとは8度目のタッグだが、「常に変幻自在だから、毎回まったく違う人物と仕事しているみたいだよ」と“カメレオン俳優”の異名をもつデップに最敬礼だった。

 魔女の呪いによって、バンパイア状態で墓に生き埋められた裕福なプレイボーイのバーバナス(デップ)は、ひょんなことから200年間ぶりに“生還”。彼の目に飛び込んだのは、変わり果てた1972年の世界と、すっかり落ちぶれた末裔たちの姿だった。エバ・グリーン、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム・カーター、クロエ・モレッツら豪華女優陣が“吸血鬼”デップの脇を固める。

 「ダーク・シャドウ」は5月19日から全国で公開。


RED レッド」続編にキャサリン・ゼタ=ジョーンズ&イ・ビョンホン

2012-05-11 19:31:31 | 映画

 ブルース・ウィリス、ヘレン・ミレン、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチというベテランスターが結集した人気アクションコメディ「RED レッド」(2010)の続編に、キャサリン・ゼタ=ジョーンズとイ・ビョンホンが出演することが分かった。

 ウォーレン・エリス&カリー・ハマーの同名グラフィックノベルが原作。第1作ではロベルト・シュベンケ監督がメガホンをとり、内部機密を知りすぎているという理由でCIAの暗殺対象者になった元CIA工作員の4人が、チームを再結成しCIAの巨大な陰謀に立ち向かう姿を描いた。

 米Deadlineによれば、続編はウィリス、ミレン、マルコビッチがカムバック。前作に引き続きジョン・ホーバーとエリック・ホーバーが脚本を執筆し、新たにディーン・パリソット(「ギャラクシー・クエスト」)が監督の座に就いている。