ハイブリッド・ルゴサ(HRg)は
ハマナスを親とするバラ系統
(ハイブリッド・スピーシーズ)
ハイブリッド・ルゴサ系統とは、日本、朝鮮半島、中国北部を原産地とする原種バラ「ロサ・ルゴサ(Rosa rugosa 和名:ハマナシ)を交配親として、ロサ・ルゴサの性質を受け継ぐ品種群をいう。ハイブリッド・スピーシーズの代表的系統です。
◉ロサ・ルゴサ(ハマナシ)は日本では東北から北海道に自生していることから分かるように耐寒性の強いバラです。
ヨーロッパには18世紀末イギリスに渡りました。当時、イギリスではロサ・ルゴサの鋭い棘が侵入者よけになると倉庫の周りに植えられていたそうだ。ロサ・ルゴサは、特に耐寒性が注目され、ドイツやハンガリーなどの寒い国では多くの園芸品種が作出された。ロサ・ルゴサは花径6〜8cm程度中〜大型の濃いバラ色の一重咲きで、原種には珍しい返り咲きする性質があります。その性質を受け継いで、ハイブリッド・ルゴサにも大輪で返り咲きするものもある。花形は一重又はカップ咲きもある。樹形は殆どがシュラブ樹形です。
◉完全四季咲き性をもつ中国のバラと同時期のイギリスに渡ったルサ・ルゴサですが、当時のヨーロッパでは中国バラの交配に熱心になり、ロサ・ルゴサはあまり注目されなかった。そんな中、注目したのは、耐寒性の強さから、寒さの厳しいドイツ、ハンガリーなどでした。
◉ハイブリッド・ルゴサ(Hybrid Rugosa)浜寺公園バラ園
◉エフ・ジェイ・グルーテンドルスト 系統: HRg. 作出: 1918年 オランダ
⚫︎交配: Rosa rugosa rubra × polyantha Rose. ハマナシ× ポリアンサローズ
※本種の枝変わり種は、ピンク・グルーテンドルスト
◉マックス・グラフ 系統: HRg 作出: 1919年 アメリカ ピンクの一重咲き
・交配: ハマナシとテリハノイバラの交雑種 Hkor の元になった種
◉アンエント 系統: HRg. 作出: 1978年 ニュージーランド
・交配: Rosa rugosa Thunb × Rosa foliolosa Nutt. ex Torr. &A. Gray
・返り咲き ・強いシナモン香 ・別名:ナンシー・スティーン
◉サラ・ファン・フリート 系統:HRg. 作出: 1926年 アメリカ
・交配: Rugosa × My Marland ・返り咲き ・強香 ・シュラブ横張り
◉ピンク・グルーテンドルスト 作出: 1923年 オランダ
・交配: エフ・ジェイ・グルーテンドルストの枝変わり ※カーネーション咲き
◉ホワイト・グルーテンドルスト 作出: 1962年 アメリカ
・交配:ピンク・グルーテンドルストの枝変わり ※カーネーション咲き
◉ヘンリー・ハドソン 系統: HRg. 作出: 1966年 カナダ
・交配: Schneezwerg の実生(シュネーツベルグ) 系統:ハイブリッド・ルゴサ
◉ハンザ(ハマナシ赤八重) 系統: HRg. 作出: 1905年 オランダ ⚫︎繰り返し
以上、一部をアップしました♪♪