ランブラー系統は主に
日本原差の原種を親としたつるバラ
つるバラを代表する系統であるランブラーローズ。具体的には、日本の「ノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)」や「テリハノイバラ(ロサ・ルキアエ)」その他、「ロス・モスカータ」「ロサ・セティゲラ」などを交配親とする品種群をランブラーローズと呼んでいます。ランブラー系統は枝がしなやかで枝を6m位伸ばす。殆どが春の一季咲きで多くは花径2〜3cmの小輪の花を房咲きとして花付きも良い(中輪も僅かある)
◉ランブラー系統は主に2つの系統に分けられる。
☞日本原産のノイバラ(ロサ・ムルティフロラ)を親とする「ハイブリッド・ムルティフロラ系統【HMult】
▶︎特徴: つる性・多花性・矮性 ▶︎ポリアンサ系フロリバンダ系の改良の基となる
☞日本原産のテリハノイバラ(ロサ・ルキアエ)を親とする「ハイブリッド・ウイクライアナ系統【HWich】
▶︎特徴: つる性・照り葉 ▶︎ランブラー系の基本種
と分けられる。
ランブラーローズの写真は浜寺公園バラ園(2024.5.18)
◉HMult 系統
◉ルッセリアーナ 系統: OLD R. 【HMult】 片親: ロサ・ムルティフローラ
・作出 1826年以前 ・一季咲き ※ノイバラの血を引く初期のランブラーローズ
◉ ブルー・ランブラー 系統: R. 【HMult】. 作出:1909年
・片親→クリムソン・ランブラー(ノイバラの交雑種が親) ・一季咲き
◉HWich系統
◉ジャージービューティー 系統: R. 【HWich】 作出: 1899年
・片親: Rose luciae(テリハノイバラ) ・一季咲き ・強いダマスク香
◉ランブラー(R)
◉セブンシスターズ ・OLD. 系統:R. ランブラー 作出:1816年 浜寺公園バラ園
系統:ハイブリッド・ムルティフローラ 中国からヨーロッパへ
◉ウエディング・デイ 系統:R ランブラー 作出:1950年 浜寺公園バラ園
系統: Sp. ヒマラヤ原産 Rosa simowilsonii シノウイルソニー(シンスティラ節)
◉浜寺公園バラ園でのランブラー系統で
【HMult】は約30種類
【HWich】は約40種類
歴史があるのでランブラー系が多いのも特色の一つと思われる。
◉ノイバラ&テリハノイバラは、ポリアンサ系統やランブラー系統の確立に貢献
◉ノイバラ ☞多花性・房咲きの祖 *18世紀にヨーロッパへ紹介
ノイバラ×キネンシス・ミニマからポリアンサ系統
HMult. ランブラー系統
◉テリハノイバラ ☞つる性の祖 *19世紀にフランスやアメリカに紹介
HWich. ランブラー系統