宝生流能楽師 内藤飛能の主宰する飛雲会ブログ

宝生流能楽師 内藤飛能の個人的なブログです。日々感じたことなどを綴っています。

第三十八回「大宮薪能」

2019-05-26 10:06:40 | 日記
「大宮薪能」は昭和五十七年に東北・上越新幹線が開業したのを契機に埼玉県大宮の地域文化振興と観光行事の定着を願い開催され、今回で三十八回目を迎えました。

地域の誇りでもある「大宮薪能」の魅力は、1つの流派にとらわれず、三つの流派の演者が一堂に会して演能している事と、日本でも屈指の大社である武蔵一宮氷川神社を会場としている所です。大いなる宮居と称された荘厳な境内に能舞台を施し、舞台を包み込むように凛々しくそびえ立つ椎の木の御神木、そして幻想的に照らす篝火が、よりいっそう厳粛な雰囲気をつくりあげます。

本日は二日目、
金春流 能 「嵐山」
和泉流 狂言 「入間川」
宝生流 能 「経政」

午後五時開場

今宵一夜は
華麗な舞に酔いしれて幽玄と幻想の世界に浸りながら、心ゆくまで「大宮薪能」をご堪能下さい。


文化庁伝統文化親子教室事業

2019-05-19 19:55:33 | 日記
埼玉県川口市にて
川口市ふれあい親子能楽教室が開催されます。

川口市、川口市教育委員会、及び町内会の皆様、の多大なるご協力のおかげで、今年も市内の芝児童センター及び、川口駅前、幸栄公民館にて開催中です。

毎年多くの子供達が能楽に触れています。
熱心に取り組む子供達の中には、能楽堂での発表会まで頑張る子もいて、能楽を通じて、1つの事をやりきるという事を目標にしています。

文化の継承には、能楽師に代表される文化の担い手を育て、文化そのものを継承させる意味と、

伝統文化を鑑賞し、理解する人々を育て、文化の継承を支えていく意味の継承があると思います。

どちらも文化の振興には欠かせない事だと思います。

そしてその両方の可能性を秘めたこの、川口市ふれあい能楽教室。

講師として、精一杯勤めたいと思います。