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ぜひ傍聴を! (船長@刑法学士)
2009-03-08 12:06:03
我々はもっと刑事裁判に興味を持たねばなりません。
みんな「オレには裁判なんて関係ない」と思っていますが、傍聴するとこの著者のように考えも変わります。
ニュースを見ていて、凶悪殺人犯に温情判決が出ると「こんなヤツは死刑じゃ!」と憤っているくせに、裁判員制度(陪審員とちゃいまっせ)が始まるとなると自分はかかわりたくないと思っているのも、よく考えれば矛盾であります。

刑事裁判は決して私たちと無関係ではありません。治安を維持し、我々に代わって悪人を処罰するのです。
いつ私たちも犯罪に巻き込まれるかわからないのです。また、報道がいかに事件の一部しか報じていないか、傍聴をするとそれらがよくわかります。

おそらく日本人にとって刑事裁判は葬式と同じ「ケガレ」なのでしょうね。確かに非日常的空間がそこにはあります。でもそれは「現実」でもあるのです。

ぜひ、傍聴に出かけてください。
但し、何点か注意してほしいことがあります。
・裁判所によっては、水曜日は公判が少ないなど事情があります
・できれば、初公判から見ましょう。事件の概要がよくわかります。
・初めて傍聴するなら窃盗などの単純な犯罪が吉。凶悪事件における検察側の冒頭陳述では、相当生々しい描写が行われるので私でも気分が悪くなることがあります。
・法廷ドラマのような丁々発止はあまり期待しない方が・・・。

Amazonのレビューではかなり賛否が分かれる本書ですが、キッカケとしてはそこそこおもしろいと思います。北尾トロ氏の続編もお読みください。

映画「12人の怒れる男」は名作ですが、三谷幸喜脚本の「12人の優しい日本人」は、日本人の特性をよく表現した傑作です。こちらもぜひ!
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id151574/

毎度のことながら長文、失礼いたしました。
 
 
 
12人のネコジャラシな日本人 (監督@とりがら管理人)
2009-03-09 22:50:55
船長さん、いらっしゃいませ。

さすが法学部のご出身、なかなか良いことをおっしゃっていただきありがとうございます。

かのジョン・ヒューストン監督は映画「ロイ・ビーン」の中で、縛り首は公開にしなければならない、ということを主人公のビーン判事
ポール・ニューマン主演)に言わせています。
しかも「子供こそ、見るべきだ」と言っています。

私はこの映画を高校生の時にテレビの洋画劇場で観たのですが。大いに賛成し、今もなお賛成していることを覚えています。

裁判であれば、なおのこと。

陪審員制度が復活するのはともかくとして、裁判は一度は観ておかなければならないものだと、思いました。
それはもちろん、面白さということ以外に、自由と責任を守るためには大切だからとの気持ちを持ってです。

なお、三谷幸喜の映画は観たことがあります。
ちょっとスリルに欠ける映画でしたが、悪くもありませんでした。

 
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