ようやく裁判の話。
前にも書いたかもしれませんが、先日裁判所に行ってきました。
会社対会社のことなので、個人についてはなんの非もないのですが、訴訟案件に関わっていた者であり、本裁判での証言が必要と判断されたため裁判所から証人呼出状が送られてきました。
正当な理由が無く呼出を拒否した場合、法律による制裁があるなんて書かれた日には行きたくなくても行かざるをえません。
裁判は週末（金曜日）だったのですが、その週の頭に弁護士事務所で裁判の進み方や注意事項、それと裁判の案件はもう１年前のものなので、内容を思い出すためのおさらいをして準備しました。
呼出状自体は昨年の１２月初旬に届いていましたが、いざその日が近づくとさすがに緊張しました。
裁判の内容は原告側、被告側の喚問（とは言わないかもしれません。質問？）です。
もちろんその前には多くの証拠資料、準備書面、陳述書を提出しています。
その資料に基づいて質問されるわけなのですが、こちらの弁護士は当然前打合せを行っているので受け答えはスムースでしかも内容に詰まったら誘導してくれるので、まったく問題なしでした。
相手方（本訴被告）側の弁護士ですが、建築という専門的な内容で質問をされるのですが、どうも理解が浅いらしく質問の内容がよくわかりませんでした。
質問内容をこちらの回答で補足しようとすると「こちらの質問内容のみ回答してください」と突っ込まれます。
だから、質問が質問になっていないんだって・・・。
感情的にならないようにと弁護士からは言われていましたが、あまりにも意味不明な質問にちょっと反抗的になってしまったことは確かです。
裁判の内容が書けないため、いまいち臨場感に欠けますが、一番面白かったのは相手方の弁護士が助け舟的な質問で擁護しようとしたのに、相手方証人が見当違いな発言をしてしまったために逆に追い詰められたところです。
そこですかさずこちらの弁護士が颯爽と切り返して、相手方が不利な状態で質問を終えた時はもう痛快でした。
弁護士ってカッコイイですね。
相手弁護士が４人に対してこちらは１人でしたから、さらにかっこよく見えたのかもしれません。
と、裁判を初体験したわけなのですが、これから裁判員制度がスタートするにあたってひとこと。
刑事事件がどれほど特殊で、どれほどの特殊な知識が必要になるかはわかりませんが、裁判員制度が判決の短縮化につながるかと質問されれば私的意見としてはＮＯです。
民事の単純なものでさえ、弁護士が理解できない専門的内容があるというのに（裁判長は理解していましたが）一般の人がすぐに理解できるとは思えません。
分かりやすいようにするとは聞いていますが、完全に理解できる人は稀ではないでしょうか。
なので裁判官が誘導するというのが現実ではないかと思います。
勝手な推察もつきましたが、裁判自体は良い体験でした。
できれば二度とかかわりたくはありませんが。
設計して、呼び出されて、発言してとこれで思い残すことはありません。
そろそろ裁判所を卒業したいものです。
長文おつかれさまでした。
最後にひとつ、「異議有り!!」は言われませんでした。
撮影地 ：高野山。
機材 ：Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ５Ｄ ＭａｒｋⅡ
＋Canon EF 17-40 F4L USM
コメント：金剛力士立像その２と思わせといて別の写真。
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