いつだって!宮城梓さん応援ブログ 

沖縄の情景のように真っ直ぐな歌声と見事な三線を届ける唄者・宮城梓さんを応援します。

共有された満足、楽しさ、うれしさの蓄積

2009-06-16 06:55:09 | Weblog
「古い文脈では、労働は貨幣を獲得するための労役という面のみが強調されていた。新しい文脈では、労働が主観とか感性とかという個人的領域に属するものの満足を得るための、コミュニケートする人間の営みの一環だという面も重要視される」

「これまでの経済学では人間が利己的にのみ行動するという仮定をおいてきた。・・・現代の経済人は、経済的動機で行動しながらも、他人への共感とか、ときには何らかの共同の仕事へのコミットメントなどを行いながら行動している」

「近年ではマーケッティングとは基本的に、作る側と買う側のあいだのコミュニケーションの問題であるという意識が生まれてきた」

「これからの経済システムは、その中に企業と消費者のあいだに内容的情報を流通し情報の意味を相互関係の交歓の中で形成するというコミュニケーション・システムを備えたものになろう」

「共有された満足、楽しさ、うれしさの蓄積という要素が・・・極めて重要な要素になっていることを忘れてはならない。そのことで生まれるパワーが、ネットワーク関係を継続させる最も強力な力となっていると言ってもよいであろう」

「一緒に仕事をしたという経験は・・・「イキが合った」とか、「一緒にやって楽しかった」とかいう気持ちの共有がメモリーとして残る」

→共有された驚き、感動、共感の経験、満足の経験の蓄積がとても大事なんだそうです。ライブの意味、サイン会の意味、「6日間働いてます」の意味、だんだんわかってきました。

(今井賢一、金子郁容『ネットワーク組織論』)