義務教育の算数。今から使える自宅学習のコツ

学校を出てから使える基礎教養の授業開講予定。でも今は、このブログをご拡散ください。小・中学生個別指導経験7 年。

子供の勉強やりがちな失敗。プリント漬けをやりがちな方に

2020-04-28 14:46:52 | おすすめ教材
自宅学習でやりがちな失敗を2パターン挙げました。家中に散らばるほどプリントを印刷しても子供が勉強をしてくれない時は、


をお試しください。

解いた分、

シールを貼れます。

解いた分シールを貼れます!

裏表紙にシールを貼って絵を完成させられます!

基礎練習の量を稼ぎたい時にプリント、漬けの家庭学習を選びがちです。
プリント漬けの問題点は解き捨ててしまう所。達成度が見えるようにしてみましょう。
遊びの一環でできる宮本算数教室シリーズもおすすめですが、なんと言っても学林舎の『成長する思考力シリーズ』は、

解いたら

シールを

貼れます😃💕

絵が完成します😃

プリントに飽きた頃から始めると、

妙にハマる😄😃

学校で出されるわら半紙のプリントより「白いつるつるの紙」に人気が集まるように、
すぐ汚れてしまうプリントを持て余し始めたら、薄くて達成度の見えやすい問題集をご利用ください。

どうしても怒鳴ってしまう方は、
前回の記事で紹介した
こちらの方法をお試しください。

・勉強時間の始めと終わりを固定し守る

・時間内に解く分量を教材から事前に決める

・実際に解いた量と、説教をしたかしなかったかを、カレンダーにただメモしておく
(事前に決めた量は書かない)
(とにかく他には一切何も書かない)

・眠い、お腹が減った、疲れた、トイレなどを申告させず勝手に子供に確保させる。

また明日。


子供の勉強やりがちな失敗。分厚い問題集を選んだ方に

2020-04-27 22:03:59 | やりがちな失敗
自宅学習で子供に勉強を教える時のやりがちな失敗を2パターン挙げました。
どちらも行動習慣と目標の持ち方から来る失敗です。
保護者による家庭学習の指導は常に片手間です。勉強は将来への投資と保険なので、日頃の家庭生活と勉強はあまり関係ありませんからね。誰でも自分の仕事をしつつ我が子へ勉強を教えることになります。

分厚くて難しい「上等な」問題集を選びがちな方は、次の4つを3週間実践してみてください。とても難しいです。

・勉強時間の始めと終わりを固定し守る

・時間内に解く分量を教材から事前に決める

・実際に解いた量と、説教をしたかしなかったかを、カレンダーにただメモしておく
(事前に決めた量は書かない)
(とにかく他には一切何も書かない)

・眠い、お腹が減った、疲れた、トイレなどを申告させず勝手に子供に確保させる。

「勉強するよ」と直前に言っていませんか?
勉強中に話しかけて自分で作った問題を出していませんか?

あげるなら特別いいものをあげたいと思う時にやりがちな失敗です。
仕事の腕に覚えが出てきた時、
キャリアアップや新規開拓に燃えている時、
自分の経験に自信がある時にもやりがちです。

事前に決めた勉強時間に指導ができなくてもそこで終わりにしてください。
お子さんはあなたの膳立てに乗って動いています。
カレンダーにメモする内容を今一度ご確認ください。「解いたページ数」と「説教をしたかしなかったか」です。
何が「説教」のご判断に迷ったら、勉強が終わってもその子が自由に動けなければ「説教」に数えてください。
3週間終わったらお一人でただ眺めてみてください。

つづきは明日。


子供の勉強やりがちな失敗2/2 問題集なし、プリント漬け

2020-04-27 12:00:12 | やりがちな失敗
 家庭学習を自宅でかなり世話している親御さんが手を焼いて塾に来たら、私は自宅で使っている教材を必ず確認します。
 問題集は全部持ってきてもらい、中身を確認します。追加のご購入があれば必ず塾での個別指導に組み込みます。
 家と塾で宿題が出されていると正確な時間配分ができないからです。
 併せて教材を一切聞き出すことにしています。

 塾でご依頼致しました問題集しか買っていないが自宅学習はプリントとゲームとテレビで進める方もいらっしゃいます。(ぜひ都度ご伝達ください。)

(ほんとに都度ご伝達ください。)

 1枚ずつ解き捨てられるプリントは飽きっぽい人にはちょうどいいように思えますが、ぜひ欠点も押さえておいてください。こちらです。

①なくす
②生活の端々に入り込む
③達成感を蓄積しにくい
④達成度を換算しにくい

オンライン上で解けるならともかく、私は原則プリントで宿題は出しません。
もし自分でオンライン授業をやることになっても、生徒さんが持参した教材からページを指定するか、こちらで指定する教材をご購入いただきます。
 普通、なくします。
 大人でも整理術の本が売れる紙モノです。ファイルすればファイルしたでどこにあるか探しにくい。
 プリントは紙なのでなくすものです。
 成績その他申し分ない生徒さんでもカバンの中で片付かずにいることがよく有ります。

 なくす一方で自宅の思いもよらない所から見つかります。
 自宅学習は切り替えが要。家庭で生活と勉強と遊びを全て処理しなくてはいけません。勉強机が無ければ全てが同じテーブルです。
 遊びの時間に勉強を鋤き込む形式を取ると次第に生活は勉強一色になります。
 しかもプリントはぐっちゃぐっちゃになって見つかります。

 薄汚れて破れたプリントが生活の端々に散らかるのを見ていると、誰でも勉強が嫌になってきます。
 あくまで解き捨てるのがプリントの身上。解き捨てるには? 100 点を取る必要が出てきます。
 勉強にプリントを採用すると失点箇所が溜まっていきます。解けなかった問題は取っておかなくてはいけない。苦手な箇所を絞って重点演習をしないと苦手なままです。
 するとどうなるか。
 解けなかったプリントを溜めるので100 点を取ったらすぐ捨ててできなかった問題だけを残すことになります。勉強をがんばると苦手分野だけが残る。
 その子と学習するべき範囲を共有できていても、結構これは勉強した人の身に堪えます。
 中学入試では間違えた問題だけを保護者の方がノートにまとめ「解き直しノート」として出すように指導されたりします。手間はご推察の通りです。スクラップブックの要領で、その子用の教材を作らなくてはいけない。作っても間違えた問題ばかり入ってるので嫌がられます。もちろんつるつるピカピカの問題集ではない。
 しかも、プリントになっていた時は見やすかった問題がノートにあると妙に読みづらい。がんばった結果なのにあまりパッとしない。

 全ての結果は勉強した人の頭の中にしか蓄積されないのがプリント演習の特徴と思ってください。
 プリントで学習した結果は改めて問題集で確認テストを行う必要があります。
 そのつど引き出して解いてきたプリントと、確認テストでは、範囲は違っていて当たり前。
 形式を変えて同じ問題を反復演習するプリントもありますが、範囲の違う問題には必ず触れさせてください。勉強をする人は解くときに読み込むので、一回やった問題内容は見抜かれがちです。
 
 手軽で安いプリント式家庭学習には後の始末がついてきます。ご注意ください。

子供の勉強やりがちな失敗 1/2 最上の問題集

2020-04-26 11:32:34 | やりがちな失敗
自宅学習指導の有りがちな失敗です。
休校当初、なぜかトイレットペーパーが売り切れましたよね。
なんでだったんでしょうね。
品質にこだわりましたか?
職場でティッシュペーパーやトイレットペーパーが切れた時にデパートまで買いに行く人は今はそういないと思いますが。

家庭で子供の勉強を教える際に「最上」「最高級」「最高レベル」を目指すと教材選びを間違えます。

勉強の最初から分厚い問題集1冊だけを指定していませんか?
表紙に「ハイクラス」「ハイレベル」「最難関」「大全」などと書いてありませんか?
指定学年が違いませんか?
中学生に大学受験用の問題集を渡していませんか?
最初から受験用の教材を渡していませんか?
塾から指定される問題集を値踏みしていませんか? それが基本問題集やドリルだとバカにされたような気になりませんか? 「自分の子はこんなものか?」と思いませんか? 上等な本を選ばないのは自分の子と自分の教育を舐めてるとか。
親の目で選びぬいた問題集の内容を全て頭に入れれば大丈夫だと思いませんか?
「なぜできない」と
よく思いませんか?
選んだ教材は重くないですか?
問題集だけでカバンがいっぱいになりませんか?
自分の子ならできるはずなのに、毎日何時間も机に向かうだけで終わる様子が無いですよね?

応用問題は基本問題の組み合わせです。
難問集とは応用問題集です。
難問集を解くには基本問題が必要です。
だから難問ばかりの問題集には基本問題の説明がありません。

レベルは最高だからこそ、その問題集には基本問題の説明が足りない。
完全な問題集は有りません。
最上の問題を集めた問題集も足りないのです。
公式が必要な分野は特にそうです。

薄っぺらい問題集は大切な踏み台です。
塾で配られるドリルは大いにバカにして構わない。正確に収録問題を解ければ大丈夫です。1冊解く必要はありません。
でも踏み台は必要です。



ゲームだけで自宅学習が済まない理由③

2020-04-26 00:00:38 | おすすめ教材
家庭学習をゲームで進めれば学校の休校中でも子供の教育が済むと考える人は多分いないでしょう。「それで勉強ができるようになってくれたらどんなに楽か」と思う人は大勢いると思います。


③遊びの中に自宅学習ゲームを混ぜても大概はバレる

家庭学習に知育ゲームを取り入れる人達も、
実状を伺う限りでは付きっきりでの学習指導を原則に行動しています。
中学校入試の場合は
家庭学習の比重が非常に大きく(今度『2月の勝者』がドラマ化されますが、あれは事実の一端です。)、10分で飽きる子にあらゆる教材をつど渡し、本人とも交渉しながら半年かけて1日4時間まで学習時間を伸ばすなどの苦労譚は普通にあります。子供が10分で飽きるのもごく普通です。ご推察の通り、ゲームを与えても子供の勉強時間は伸びません。

ですが家庭学習に非常に比重を置く中学校入試には、面接や内申点の評価制度がありません。
そして実際に出題される入試問題を見ると、理科に家庭科の要素が入っていたり、自転車のギアを切り替える仕組みが出題に使われたりしています。時事問題も毎年の定番です。
生徒の得意分野は保護者の方の趣味にかなり影響されます。
「地理や歴史の好きなお父さん」に宛てた受験指導書すらあります。

知育パズルや知育ゲームより、家で自分の親が勤しんでいることにどの子も関心を持ちます。
今「親」や「社会人」に忙しかったら、自分の頭を占めている仕事上の悩みを説明してみてください。
説明する人がいないと、「説明というものがある」ことが分かりません。
ゲーム画面に全ての説明が書いてある状態だけを経験しつづけた人は、説明の重要さを理解しません。
「やればわかる」
「色々言うならやってみればいい」
気分のいい時に言うセリフではありませんよね。

自宅学習どころか日中は預けっぱなしで家庭には朝と夜しかいない時に、義務教育まで家庭で果たすのは無茶です。
ゲームを渡してみても大抵は見切られます。
それよりは言葉数を増やすようにしてみてください。無理なら塾に託して一切を塾のせいにしてください。
私が始めようとしているオンライン指導は、単発受講を基本にした回数券制度の予定です。長くなったので次回。