人間よ、お前達を狂わせたのは「欲望」だ。
他人より楽をしたい。
得をしたい。
羨ましがられたい。
浪費したい。
より多くの悦楽を愉しみたい。
他人を思い通りに支配し自分を讃えさせたい。
もっと、もっと、もっと…
愚かな人間達。
憐れな人間達。
最早、お前達は悲しいまでにお前達を愛し続けて来られた「神」にも見捨てられてしまった。
汝等は神に祈りながら神を信じない。
愛しあいながらお前達は憎み、平和を求めながらお前達は殺しあう。
親子で、夫婦で、兄弟で…
「欲望」に汚れたお前達の愛にできるのは奪う事だけだ。
滅びよ!
人間達!!
お前達の愛は壊れている…
善良な人間と邪悪な人間があるのではなくあらゆる人間の心の内に善と悪が等しく存在しているのだ。
元来、人間とは自由意志を持つ善き者として創造された。
しかし人類の始祖が「罰」を犯した為にその善の心は変質し抑制の効かない過分な欲望を抱く様になってしまった。
「罪」とは成長型のプログラムに紛れ込んだバグやウィルスと同じ物だ。
つまり人間の犯した「罪」は霊的にも生物学的にも遺伝子レベルで記憶され連綿と人類の血脈の中に受け継がれて来ている。
この為に「利己的な愛」しか持てなくなった。
汝等は血で血を洗う歴史を積み重ねて来た。
汝等が戦うのは何故か?
勿論「欲望」の為であろう。
また「正義」の為。
「国」、「家族」、「友」の為。
「愛」の為でもあるだろう。
だが「敵」も同じく「愛」の為に戦っているのだ!
壊れて狂った「愛」の為に!!
誰かが死ねばそれは悲しみと憎しみを呼び争いは果てしなく続く…
汝等、人間がこれらの過ちの歴史を修正できずに繰り返してきたのは全て、原初における神への反抗=「原罪」に起因している。
罪は愛の機能を狂わせ次なる罪を生み出し人間は際限無く堕落してきた…
汝等、人間は神の創造した最大の「失敗作」なのだ。
故に人間は全て、処分せねばならない。
地はやせ衰えた。
世界はしおれ、天はしなびた。
地球は人間によって汚れた。
人々は神のおきてに背き、定めを変え、神の永遠の契約を破ったからである。
それゆえ、のろいは地を食い尽くし、人は罪あるものとされる。
(イザヤ書24:4~6)