飲まれ放題

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てけとうに話します。

まぶたがはれぼったくなった日

2007-02-11 16:42:40 | 好ましい著作物
引きこもり探偵シリーズの最終巻

動物園の鳥
坂木 司

です。

元々ひかれたのはオビの『名探偵はひきこもり』でした。
読み進めるうちに、美味しそうな料理描写・謎解きの明快さ・現実感ある(迷いのある)登場人物達の顔
もろもろに惹かれて読み進み、買い続け、周りに進めてきました。
勝手に北村薫に似ているな、とも思いつつ。


人の心は1つではない
それは明確に分かれているのではなく、一人の心の中でも意見が対立し、考え、悩み、葛藤し、苦しむ事によって形を変え、あるいは変えずに進んで行くものです。
決して成長とは言い切りません。
マイナスのベクトルに進む事もあるでしょうから。

でも、その内容を外に言葉として明確に出力できる人は限られています。


人と人とのつながり
やさしさ
おもいやり
悪意と善意

言葉に出してしまうと簡単で陳腐かもしれませんが、
それを真っ向から、本当に真っ直ぐに向き合って
自身なりの答を出しているのだと思います。

たとえ表面的には何も変わらなくとも、一つの事に向き合って考えた経験を経ることによって何かは変わります。



本文引用なのでまた微妙な隠しをします。
以下引用

大人になったら、強くなるんだと思ってた。
大人になったら、もう今みたいに泣かないんだと思ってた。
寂しくて、誰かにかまって欲しくて、
一人部屋の中で涙を流すことがあるなんて、もう絶対にないんだと、
そう、思ってた。

以上引用
↑最初から出てきてた文で、最後の方に分かった文です。


訳分からない文章ですいません。
自分なりの読書感想文です。

文庫本解説を読まれた方へ
私は一青窈も好きです。

早い夏休み(そんなに)特別(でもない)企画【最近のヒット】

2006-06-27 23:54:31 | 好ましい著作物
実は本日から夏休みです。
昨年は『遅い夏休み』だったんですが、今年は職場の都合
『早い夏休み』でございます。

っても今日から3日間のみ

つまり

お仕事なのです。

3日のおやすみ
長い様で短い、かな。
なので、この3日間は
引越しブログ

にあてよーかと思います。


昨年は料理ばっかだったので今年は、適当にかな。


取りあえず今日買った漫画をば





オノ・ナツメさんの
リストランテ・パラディーゾ

でございます。

眼鏡紳士の漫画です。
ってそれでおしまいじゃつまらないので…。

6歳の頃離婚した母親に祖父母へ預けられ15年間放って置かれたニコレッタ
その理由が『どうしても結婚したいけど、その人はバツイチ子供アリがダメ』だから
21歳になったとき母親の再婚相手にその事実をばらす為に、
その彼がオーナーをしているリストランテ・パラディーゾへ向かった
しかしそのレストランは母親の趣味老眼鏡の紳士のみを採用しているのだった

ってのが簡単なあらすじです。

書店で最初に惹かれたのは少しだけ、藤城清治を思わせる感触の絵
そして、老眼鏡

内容は、最近好きな【まったり系】
ささくれた指にハンドクリームを、荒れた唇にリップを塗る感じです。

希望の方へはお貸しいたしますよ

おひさしゅうございます

2006-06-23 15:30:43 | 好ましい著作物
ど~もおひさしぶりでございます。


憶えてらっしゃいますか?


たかてつです。


最近蒸し暑くてかないませんね。
みなさまにおかれましてはいかがでしょうか?





実はですね、昨日今日と試験がありまして。


昨日
職場のマナー試験


今日
業界共通の資格試験
こっちは以前とったヤツの発展版



























といーたいトコなんですが、









違います



それ(勉強)を理由にして更新しなかったくせに、
理由になった勉強すらおろそかにしておりました…。

とゆーわけで二つとも落ちるハズっす。
もし合格ったら…。

どなたかお呪いして下さい


あ、間違った

でした。






そんな訳(どんなじゃ)で本日の行動。

まず、4時起床





なんで、って?サッカーですよ




んで、砂にされた日本代表をパセリを見るような目で観賞し
本日の試験のお勉強開始。
殆ど進まぬまま出発時間に。


試験会場が御茶ノ水と近かったので愛車のチャーリーくん(愛称:『浜』)

にまたがり
蔵前~御茶ノ水を爆走。
何とか9時の開始時間には間に合いました。
~~~試験割愛~~~
面倒くさいので90分のトコを30分で自主終了。


なかなか目覚めぬ街アキハバラをしばし探索した後

デブの敵(てき)であり強敵(とも)でもある

九州じゃんがららーめんで数年ぶりにブランチを

ってそんな小洒落たもんでないか。

メシをいただきました。
明太子は気分じゃなかったので、全部入りは却下

『じゃんがら味玉角肉入り+白ご飯』を頼んでおじやもいたらきました。


んで、運動がてら御茶ノ水に引き返し往路で目を付けておいた

日本サッカーミュージアムへ


行ったのですが

平日は13時からですって…。
諦めて帰宅


するのは寂しいので秋葉原書泉で漫画購入
ってどっちも料理系

スズキユカさんの
おうちでごはん




大井昌和さんの
ちいちゃんのおしながき

です。

両方とも雑誌の立ち読みでチェックしてたんですけど、今日目に付いちゃったのよね。

おうちで~~
料理好きな男子大学生と彼が住んでるアパートの住人達のお話

ちいちゃんの~~
父の残した小料理屋の"板前"をする小学生ちいちゃんと料理のヘタなママとお客さんのお話



2冊購入後帰る頃にはじゃんがららーめん君がお腹ん中でコサックを踊り始めてくれました。
ちっ、内臓もヘタってきたか…。
5年前だったら飲んだ帰りに『全部入り大盛+替え玉×2+白飯』
なんて軽く逝けたのに~~~



閑話休題





最近ゆる~い漫画が好きです。



ex
・よつばと!
・すずめすずなり
・神戸在住
・あずまんが大王
・よにんぐらし
・アルコール
・おせん
・フラワー・オブ・ライフ
・太田垣晴子のエッセイ

全部分かった方、お友達になって下さい

アルコールホリック

2006-06-04 09:29:42 | 好ましい著作物
昨日着てた長袖Tシャツに昨日買った久しぶりの新刊。

共通点はアルコール
Tシャツは『?』つけてマイルドに

漫画は数年振りの新刊
西村しのぶさんの『アルコール』第二巻です。

いや、べっつにな~んの意味も無いんですが、
寝起きに目に跳びこんできちゃったもんですから…。

購入記録

2006-04-26 16:29:57 | 好ましい著作物
表紙にやられますた。

表紙はご覧のとおり。
には

『名探偵はひきこもり』と。

ちきしょう、創元推理文庫はツボだな…。

数ページ試し読みして余計に購入を固めました。

感想は後ほど。


って以前3冊買った時にも言ったような…

いやいや、試験も終わったし(合格かってたら)これから書きますよ~
本の感想も書きたいし、あの冊子もあるし、以前作ったお弁当の写真もあるし、好きな漫画が最近売れつつあるからそれもだし、サンボマスターのアルバムも買いたいし、部屋の整理はしたいし、玉葱から長葱が生えてくるし…。

あれ?
最後は関係無くなってきた、のかな

博士の愛した数式

2006-02-05 14:18:45 | 好ましい著作物

元々流行りモノが好きではありません。
『嫌い』ではなく『好きではない』のです。

悪くは無いから流行るのであって、実際自分自身で体験してみれば大概にして『良い』と思ってしまうのですが、やはり『好きではない』のです。
(『良い』という認識は各個人によって大分変わってしまうので『悪く無い』と表現しました。他意はありません。)


恐らく
自分の中で物事を消化せず、
『流行っていること』を理由に良く感じてしまう事

に浅ましさが漂い、それを好ましく感じないからでしょう。


同じ理由で
「博士の愛した数学」も敬遠していました。
正確に言えば
読んでみたいけれでも流行っているので躊躇していた
ですね。

それを一転させ、本の購入にまでしたのはとある深夜番組でした。
しかも映画番組。

銀幕会議
フジテレビ土曜深夜放送

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/ginmaku/index.html
佐野史郎・入江雅人と言ったマニアック(イイ意味で)な方々が新作映画の予告編を吟味する、といった内容らしいです。
語尾が断定で無いのはまともに観たことがないから。
何度か見たことはあるのですが頭にはまったく入ってませんでした。

その中で映画版の話題になった時でした。
佐野史郎が作中のフレーズを紹介したのですが、それでやられてしまいました。
あまりにも好みな言葉のつなぎ方で…。

内容に関してはあまり語りません。
少し世間の話題にもなっていましたので、ちょっと調べればあらすじや内容を漏らしているところも見つかるでしょうから。
ましてや自分自身本を読むときにはノーデータで読むのが好きなので…。
もし期待された方がいらしたら申し訳ありません。

印象を語るとしたら、とても静かな本です。
静かであるが故に些細な、さざなみの様な出来事が少し大きめの波に感じられる。
しかしその波自体も静かに表現されている為印象は『静かな本』です。

~~~以下内容に触れます~~~
(触れると言うよりも本文を少しだけ引用し、感想を書いています)
パソコンで閲覧の方は空白部をドラッグしていただくと字が出てきますので、内容を知っても構わない方だけご覧下さい。
ケイタイで閲覧の方は消えてませんのであしからず。

もし有識な方が以下をご覧になって、著作権法に抵触するように感じましたらコメントにてご指摘下さい。
判断の上削除することを検討します。
一応、いくつか調べて『引用』としては大丈夫だとは思うのですが…。

斜体が引用部です)

なんのコトは無いのですが、読んでて気に入った言葉達を

友愛数
素数
賢い心


そして文章を                        

それでもあきらめずに一歩一歩進んでゆく。地平線の向こうに、澄んだ水をたたえた、素数という名のオアシスが見えてくるまで、あきらめずにね

博士の数学に対する態度が見える文です。
博士の目には数字と人間と世の中の現象・物質が同等に見ていたのではないでしょうか?

 

けれど今回は、かつて目にしたどの涙とも違っていた。いくら手を差し出しても、私が拭うのことのできない場所で、涙は流されていた。

子供から大人へと変わっていく瞬間。
もちろん過程はあるでしょうが、分岐点と言えるものは存在すると信じています。
現実の人間にも、ね。



直感は大事だ。カワセミが一瞬光る背びれに反応して、川面に急降下するように、直感で数字をつかむんだ

佐野史郎が番組内で引用していた文章です。
直感のイメージと表現のイメージがあまりにも一致し過ぎました。

以上です。

不覚にも最終数十ページで目が潤んでしまいました。

 

博士の愛した数式
小川 洋子著
新潮社文庫
2006.2.4購入
2006.2.5読了