台南消防署 (旧台南合同庁舎)は、日本統治下に建てられた消防施設で、現在も中正消防分隊が駐在する現役の消防署です。周辺には旧台南州庁(現・国立台湾文学館)など日本統治時代に建てられた建物が複数残されているので、近代建築好きには必須の地です。
第一期工事は1930年で、昭和天皇の即位を記念して「御大記念塔」と呼ばれる塔が建てられました。6階建ての中央塔は当時市内で最も高い建築物で火の見櫓としても利用されていたため「火見楼」と呼ばれていましたが、その後「望火楼」と改められました。
第二期は1938年で、望火楼の塔の両側が増築され「合同庁舎」となり、塔の両側は、それぞれ消防組詰所と台南州警察会館、錦町派出所が使用しました。
この日本と同じ「119」の電話番号がでかでかと書かれた壁が最高でした!
消防自動車は日本とあまり変わらないなーと思いながらバシバシ撮りました。車種はいすゞでした。
2019年に建物右側の以前は派出所、女警隊、少年隊だったところが「消防史料館」としてオープンし、改装されてしまって名物の「119」の文字が消えてしまったそうで残念ですが、中に入れるのは面白そうなので今度行ってみたいと思います。資料館になったのは、塔に向かって右側のこの面だと思います。
消防隊の建物の中には、現在台湾最古の滑り棒が残されているそうなので見てみたいですね。消防士たちは両手と両足でこの滑り棒を挟み3階から1階までをわずか3秒で滑り降りたそうです。
◆消防史料館
台南市中西区中正路2之1号
9:00~18:00 月曜日休館
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