台風21号が去って、束の間の晴天を喜んだものの、関東地方の今日はまたしても雨。台風22号の影響でもあるのですが、もともとこの時期は小雨が時々降り、ひと雨ごとに晩秋の気配を色濃くしてゆきます。
日本語には雨の降る時期、降り方の表現が400語以上もあると言われています。ここでは「霎」を”こさめ”と読ませています。「霎雨(しょうう)」と書けば小雨のことでもありますが、江戸時代はこれが時雨(しぐれ)のことでもありました。
晩秋から初冬にかけて、ざっと降ったかと思ったら、すぐに青空が戻ってくるような時雨(しぐれ)も、ひとしきり強く降っては通り過ぎてゆく村時雨(むらしぐれ)、ひとところに振る片時雨(かたしぐれ)、横殴りに降る横時雨(よこしぐれ)と使い分けています。
雨具やレインコートに遊びごごろを入れて、この時期の雨を楽しむのもいいですね。