コロナ禍、終息のみえないなか不安な日々をお過ごしのことと思います。
天下茶屋教会の現状及び今後の歩みについてお知らせいたします。
天下茶屋教会の出発は明治42年大阪南教会の婦人会員によって天下茶屋講義所が開設されたのが始まりで110年あまりの長きに亘りこの地において宣教活動を行ってまいりました。
先人の歩みを振り返り教会に仕え、支えて下さった方々、今は召された人達のことが思い出されます。先人の尊い歩みがあればこそ現在の天下茶屋教会があります。また、昭和35年より50数年の長き亘りこの地で牧会に尽くされた石原牧師に感謝いたします。
石原牧師の教会形成の理念は長老会議の重視であり、礼拝中心の教会形成であります。
その教えを受け私達はこれからも正しい礼拝を守って行きたいと思います。
しかしながら教会を取り巻く環境は厳しくなっております。少子高齢化の波を受け教会規模が全体的に小さくなってきており閉じられる教会や統合する教会も年々多くなってきている現実があります。このことは私達の教会も無関係なことではありません。実際志を同じくします大阪常磐教会は2019年3月牧浦牧師が隠退され、一教会では牧師を招聘する力はなく無牧となり、2019年4月より天下茶屋教会と合同で礼拝を守り現在に至っています。
大阪常磐教会・天下茶屋教会の現状についてお知らせします。
大阪常磐教会・天下茶屋教会は共に100年の歴史があり西部連合長老会、京阪神長老教会連合会より同質の信仰と教会観を持つ教会であり長きに亘り交わりを深めてまいりました。
先ほども述べましたが高齢化と教勢の沈滞は私達の教会の共通した深刻な問題であります。
大阪常磐教会は先ほども申しましたが2019年4月より無牧であり新たに牧師を招聘することは困難な状況であり樋川一幸牧師のもと天下茶屋教会と合同で礼拝を守っています。
天下茶屋教会は石原牧師の隠退に伴い後任牧師として樋川一幸牧師を迎え新たな歩みを始めました。しかしながら高齢化の影響及びコロナの影響もあり、2017年度聖日礼拝平均出席者16名、2018年度は10名、2019年度も10名、2020年度はコロナの影響もありますが現状5~6名の出席者です。
現状の教勢で地代・火災保険(年間100万円)を払い続け牧師を支えることは困難な状況にあります。
以上のことより天下茶屋教会の住所を西成区より大阪常磐教会の阿倍野区に移転し大阪常磐教会の地において合同で礼拝を守ることが大阪常磐教会・天下茶屋教会の教勢より止むを得ない選択であると教会総会で承認を得ました。
礼拝を守る場を確保する、礼拝を守る場がなくなることだけは避けたい。その為の移転はやむを得ないことと考えます。
2つの教会の名称はそのまま引継ぎ今後は新しい地で合同での礼拝を守ることになります。
(天下茶屋教会は住所移転し同じ地に2つの教会が存在することになります)
大阪常磐教会・天下茶屋教会共に教会形態の変更はありません。天下茶屋教会の住所が変わることになります。
借地契約解約、建物解体、引越等またコロナの問題もありますが、2021年1月より大阪常磐教会で合同礼拝を行う予定であります。
今年のクリスマス礼拝は天下茶屋教会で迎える最後の礼拝となります。
長きに亘り天下茶屋教会を支えて下さり本当にありがとうございました。
感謝にたえません。思いを新たにしてみ栄えを祈りつつ教会の危機を乗り越えていきたいと思います。
今後の天下茶屋教会の歩みを引続き見守り支えて下さいます様宜しくお願い致します。
2020年12月6日
天下茶屋教会 長老会