本当の自分との出会い
columnist:植松誠二 ウエマツ自然医療センター
私が医療に携わるようになり、22年という月日が経ちました。
現代医学の限界を感じ自然医療を取り入れて17年、この間に学ばせていただいたことは、人間とは
自然の一部であり、自然から切り離しては生きては行けない存在なのだということでした。
本来、私達の知能は生まれながらにして、健康で幸せに生きる方法を知っているように思えます。
カイロプラクティックの世界では、この知能を先天的知能と呼んでいます。
この先天的知能と、生後学んでゆく後天的知能のバランスがよければ、自然界でも人間界でも
幸せな生活を送る事ができるでしょう。どちらがかけてもうまく行かないものです。
近年の多くの方は、後天的知能の判断に偏りがちで、そのために病気になる人も多いのではないか
と思われます。例えば、本来「仕事」とは、自分や家族、それに携わる人が健康で幸せになるために
行うべきはずのものですが、多くの方は、仕事を優先するあまり、心と体を病んでしまっているのです。
それは、「自分のことよりも仕事を優先させるべきだ」という社会性から来ているのです。
この判断は後天的知能が判断します。しかし、先天的知能は、「本当にそれでいいの?」、
「このままでは健康で幸せになれないよ!」と判断します。すると先天的知能は後天的知能に
メッセージを送ります。それが病気であり、さまざまな症状であると考えています。
私の仕事は、訪れて下さった患者さんに、先天的知能からのメッセージをお伝えすることだと思っています。
しかし患者さんは、症状や病気を取り除きたいと思い来院されますので、
いきなりそれは、「メッセージですよ」といっても理解してはいただけません。
そこで、さまざまな検査や自然療法を行いながら、その症状の原因について共に考えて行きます。
次第に先天的知能からのメッセージに気づきはじめると、意識が変わり、行動に変化が現れます。
多くの場合この時点で、症状は消え始め回復して行きます。
私達は、この先天的知能と後天的知能とが調和することにより、本当の自分になれるのではないでしょうか?
それはまさに、自然と調和した生き方になるのだと思います。