アルバム・カバー曲5曲めは「武田節」です。Kiinaの歌唱はこちら↓
https://m.youtube.com/watch?v=oAyc4lacpg0
歌詞は歌ネットより。
https://www.uta-net.com/song/158082/
男性に別れを告げられた女性の哀しみを歌った後は、勇ましい武士の歌ですか(笑)。今回に限ったことではありませんが、アルバム制作陣の選曲と曲順のコンセプトがさっぱり分かりません。
それはともかくとして。1961年に発表された三橋美智也さんのミリオンヒット曲ですね。
作詞の米山愛紫さんは、山梨県の師範学校を出られてから県内の青少年教育と社会教育に携わる傍ら文芸活動をしてこられた方だそうです。地元に民謡の少ない山梨県では「武田節」が民謡として扱われているようですね。三橋さんの歌というより、山梨県が全国に誇れる県民の愛唱歌と言っても良いのではないでしょうか。
新民謡もしくは民謡調歌謡曲として作られているので、創唱者の三橋さんを含め多くの民謡歌手の方が歌われていますが、Kiinaの歌い方はそのどれとも違っています。
語尾を伸ばさず、ブツっと切っています。民謡にはそんな歌い方はありませんね。
おそらく意図的に、より勇ましさが表現出来るように語尾を切ったのではないでしょうか。
この年の国フォのスペシャルコンサートでは、和のコーナーの一曲めに「武田節」を歌ってくれました。
法螺貝の音、鬨の声。そしてKiina自身が吟じる「風林火山」の詩吟。袴姿で歌うKiinaは凛々しく力強く堂々としていて、カッコよかったです。
Kiinaは「前回のアルバムで『白虎隊』を詩吟入りで歌ったことが大変好評だったので、その土地を応援する意味でも、その土地に根ざした歌を歌っていきたい」とお話ししています。
「白虎隊」は悲劇の歌でしたが、「武田節」は出陣の歌ですので、どこまでも勇ましく歌えますね。
個人的に3番の「あすよりは〜♬」のKiinaの歌い方が気に入っています(^_^)