アルバム最後の14曲めは、大曲「ボヘミアン・ラプソディ」です。KIINA.の歌唱はこちら↓
歌詞は歌ネットより。
以前にも書きましたが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、フレディ・マーキュリーの孤独に深く共鳴したKIINA.が、どうしてもこの曲を日本語で歌いたいと湯川れい子先生に邦訳をお願いしました。日本語というのは英語に比べて1音に込められる意味が3分の1ぐらいしかないので、通常の邦訳はどうしても意訳になってしまうのだけれど、クィーン側の許諾を得るためには本来の歌詞を正確に日本語にする必要がありました。湯川先生がどれほどご苦労をされたことかと思いますし、逆に言えば先生はそんな大変な思いをしてでもKIINA.の願いを叶えてあげたいと思われたのでしょう。
2019年のスペシャルコンサートが初披露でしたが、このアルバムに収録したことで様々なメディアが取り上げてくれました。
当然好意的な評価だけではなく、特にクィーンファンの間から日本語で歌っていることや日本語の歌詞が直訳的であることへの批判の声はありました。
KIINA.は最初から批判は予想の上で、それでもどうしてもこの曲を歌いたいという、内側から湧き起こる強い思いがあったのでしょう。
↓は、東京FMの番組でのインタビューですが、オンエア当時私が気がついていたかどうだったか、ちょっと記憶にありません。昨日のこともよく覚えていない私ですので。アルバムのことや「ボヘミアン・ラプソディ」へのKIINA.の思いがとても丁寧にまとめられています。
☆氷川きよしさんが語る「ボヘミアン・ラプソディ」への思い | 東京海上日動 Challenge Stories~人生は、挑戦であふれている~ -恵俊彰- TOKYO FM 80.0MHz
氷川きよしさんが自分で作詞した曲に込めた思いとは? | 東京海上日動 Challenge Stories~人生は、挑戦であふれている~ -恵俊彰- TOKYO FM 80.0MHz
この中でKIINA.が語った「Papillonは氷川きよしのボヘミアン・ラプソディ」という言葉がすべてを説明しているように思いました。変わろうとするKIINA.にとって「Papillon-ボヘミアン・ラプソディ-」というコンセプトアルバムを出すこと、その中に「ボヘミアン・ラプソディ」を収録することは、どうしても譲れない必然性を持っていたのでしょう。
コロナ禍の中で思うようにコンサートは出来ませんでしたが、2月4日に「うたコン」で初仮称して以来テレビで披露する機会には恵まれましたね。
・アルバム発売直前の6月5日に「ウルトラマンメビウス」以来14年ぶりに「ミュージックステーション」に出演(出演アーティストに「髪切った?」が口ぐせのタモリさんに「髪伸びたね」と言われたKIINA,でした)
・6月13日NHK「SONGS 」にクリコン☆衣装で。
・11月24日WOWOW「氷川きよしLIVE 」ピンクのセットアップで。
・2021年8月21日にMTV「Unplugged:Kiyoshi Hikawa」(前半部分のみ)
・休養直前の2022年12月17日、WOWOW「INVTASION」。
もっとあったはずですね。KIINA.の歌い方や表情や動きが番組によって少しずつ違っています。この曲はやはり目で見て画像と一緒に味わう方が、よりKIINA.の思いが伝わってくる気がします。
様々なメディアがこのアルバムに関心を寄せてくれた中で、もう一冊「音楽と人」7月号のロングインタビューが忘れられません。
KIINA.の率直な想いを真摯に受けとめてくれた8ページ。インタビュアーの方が「Never give up」と「ボヘミアン・ラプソディ」について、「これまでいろんな歌手やバンドの楽器を聴いてきたが、ここまで切実にリアルな作品にはなかなか出会えない」と書いてくださいました。
これも永久保存版のお宝な一冊です。