高田渡が発音すると「セエカツの柄」。
渡さんの代表曲で、沖縄の詩人「山之口貘(1903年~63年)」の詩に曲をつけたものである。
渡さんは他にも「鮪と鰯」、「結婚」、「告別式」など山之口さんの詩を多く取り上げている。
山之口貘さんは、沖縄から上京して16年間というもの畳の上で寝たことがなかったそうだ。
時に土管にもぐりこんで、時に公園や駅のベンチ、時にキャバレーのボイラー室で暖をとったりと・・・
「生活の柄」もそんな自らの放浪生活からにじみ出てきた詩なのである。
歩き疲れては 夜空と陸との隙間にもぐり込んで
草にうもれては 寝たのです
ところかまわず寝たのです・・・
近いうちに山之口さんの詩集を買って読んでみようと思う。