マルオがクビに成った。
元々中津の現場に来てから欠勤が多過ぎて、親会社の職長からは嫌われてた。
ワシもかなりコイツの事に眼を掛けて、親会社の職長にコイツの事でアレコレ提案したりしてたが、素行不良過ぎて庇い切れず。
何よりワシが最期、コイツの事を観離す程、社会人としてアカン駄目人間やった。
10日位休む事を2回もして、先週ウチの狸(専務)が電話したらしい。
「お前、やる気あるんか?」と。
そしたら返って来たマルオの返事が「別に…」やったらしい。
それで狸が「じゃあ辞めたら?」って話しに成り、10日休んだまんま結局帰らぬ人に…
次の日からマルオの代わりに別の現場に行ってたオッサンが来た。
後日、会社に立ち寄った際に狸に直接聴いたワシ。
現場をクビにしたのか、会社をクビにしたのかと聴いたところ、そこで初めて後者やと判った。
コイツ、ゆとりさながらの好きな事はやるけど、嫌な事は露骨にやらんタイプの人間で、遣う側はきっと嫌がるやろう、難があるヤツ。
嫌な仕事があると前日に判ると仮病遣うて休むし、まぁとにかく我が儘やし、自分の事しか考えてへん未熟な人間。
27歳にも成ってこんな仕上がりやから、普段からワシにボロカス云われててんけど…
結局、ワシの教育的指導もヤツには届かず。
まぁ、会社を離れた現在と成っては、掛ける言葉もないが…
こんな生き方してたら、会社変えたトコで行く末は同じやろう…と。
今日日の若いヤツはやる事をやらんと自己肯定に走るヤツが多いのは何故なんやろ…?
と、毎回若手と一緒に仕事をする度に想う。
ホンマ、骨のあるっちゅう表現出来る若いヤツが居らんく成った。
根性も忍耐もなくて、自分の好きな事しかやらんとか、嫌やったら簡単に辞める…
根性なしが多なった事に嘆く、昭和スパルタ世代の根性と反骨心だけで生きて来たワシ。
まぁ、色々と想う事があるけど、会社をクビに成ったヤツに云う言葉はないわな。