<四日目・9月10日(日)>
この日は午前中に旧ブルゴーニュ大公国の首都 Dijon(ディジョン)市内を歩き、
午後はワインの首都とも言われる Beaune(ボーヌ)へ、
そして夕方ミニバスで高級ワインのぶどう畑:Grands Crus巡りの予定です。
ホテルは、パリの凱旋門を小さくしたような Porte Guillaume(ギョーム門)があるPlace Darcy(ダルシー広場)に面していて、
この広場からDijonで一番の繁華街と言われる Rue de la Liberté(リベルテ通り)を通りブルゴーニュ大公宮殿へ向かいます。
この日は日曜日なので、デパートのGaleries Lafayetteをはじめ、どこのお店もお休み。リベルテ通りも閑散としてます。
途中、いつも食卓でお世話になっているマスタードの老舗 Maille(マイユ)の本店がありました。
ディスプレイには、趣きのある陶器の容器や色とりどりの調味料が。
お店が休みでなかったら、重いお土産を買ってしまうところでした
ディジョンの街には路上に↓のようなかわいい三角形のフクロウの矢印があります。 このフクロウをたどっていくと...
ノートルダム教会の脇の Rue de la Chouette(フクロウ通り)では道行く人が次々に教会の壁のフクロウに触っていきます。
なんでも右手に金製品を持ちながら、左手でこのフクロウに触ると幸運が訪れるという言い伝えがあるそう。
もちろんベタベタ触ってきました
そしてブルゴーニュ大公宮殿へ。
15世紀にブルゴーニュ大公国がフランス王国から独立していた時代の宮殿が元になっている建物ですが、とにかくデカイです。
宮殿裏の小さな公園には、ブルゴーニュ大公国最盛期を治めたフィリップ善良公(Philippe le Bon)の像が
あったので、「フィリップ善良公の塔」をバックにパチリ。
この塔に登ってみると...
塔のてっぺんから、真下にある半円形の広場Place de la Libération(解放広場?)を見た写真で塔の高さがわかりますでしょうか?
ここからは360度のパノラマです。 ぶどう畑のある Côte d'Or(コード・ドール)はよくわかりませんでしたが、
Dijonの北側にある山岳地帯がキレイに見えました。
さぁ、そろそろBeaune行こう!と407に乗ったら、こんな警告マークが
マルチファンクションディスプレイには、丁寧にクルマの絵入りで、左前輪の空気圧が低いことを警告してくれます。
この警告、実は前日も時々出てました。
気になって何度か点検したのですが異常は感じられなかったのでそのまま高速道路では制限速度めいっぱいの130Km/hで突っ走っていました。
この日はそろそろ給油もしたかったので、Dijon郊外のガソリンスタンドでチェックです。
運転席横に書いてある規定値では2.6(Kg/㎠)ですが、左前輪の空気圧を図ってみたら2.2。
確かに一割以上も低い値でした... 自分の点検のいい加減さがわかります...
以前自分の407がパンクしたときには、見事に釘が刺さっていてタイヤは完全にペチャンコになりましたが、
こんな警告は出ませんでした... こんなところに日本仕様との差があるのでしょうか???
タイヤの警告マークもなくなり、カーナビの行き先をボーヌに設定して出発です
ところが、カーナビのルート設定は、想定していた高速ではなく、一般道。
ここは高速でさっさとボーヌに行きたかったので、カーナビには頼らず道路地図で高速の入口方面を目指します。
少々迷いましたが、走っているうちに高速入口の案内板が出てきたので一安心。
高速に乗ってしまえば30分程度で行ける距離です。 のハズでした...
高速のA31は、ボーヌの手前で相次いで分岐が2箇所あるのですが、そのためかこのあたり車線数が片側5車線ほどありました!
ボーヌの出口が近いことはわかっていたのですが、真ん中の車線を走っていて出口に気づいたときには
もうあと100メートル足らず。
少し減速していたとはいえ、100Km/h近かったと思います。 急ハンドルで車線変更することも、できたかもしれません。
でも、ためらっちゃいました。 次の出口で降りればいいや、と。
しかし、行けども行けども次の出口の案内が出てきません。
結局、次の出口(Chalon-sur-Saune シャロン・シュル・ソーヌ)は25Kmほど離れていて、往復で50Km余分に高速を走ってしまいました。 (カーナビを使っておくべきでした...)
この小一時間のロスで当初もくろんでいた、少し早めに行ってボーヌ市内を見て歩く予定が崩れ去りましたが、
なんとかギリギリで、ミニバスツアーの出発時刻には間に合うことができました。
ミニバスでのワイン畑ツアーは、「名だたるGrands Crusを巡る」という触れ込みの
サファリツアー社の夕方のコースを予約しておきました。
ミニバスは、VolksWagenのTransporter。 運転手含め9人乗り。(2-2-2-3の四列シート)
ツアー参加者もちょうど8人(なんと全員日本人)で定員ピッタリ。
ツアーはボーヌから北に向かいCôte de BeauneからCôte de Nuitsのブドウ畑の中の砂利道を巡ります。
(道の悪さと揺れ具合でサファリツアーというネーミングにも納得です。)
Nuits-St-George(ニュイ・サン・ジョルジュ)の町を眺めおろすポイントで。
Grands CrusやPremier Cruは、右の写真手前のような東南向きの斜面の日当たりの良いところにあるそうです。
そしてボトル一本ウン十万円(モノによってはウン百万円も)のRomanée-Contiの畑です。
ガイドのおじさんも今まで一度しか飲んだことがないそうです
途中、Clos de Vougeot(クロ・ド・ヴージョ)のシャトーの裏を抜けたり、
ナポレオンが好んだと言われるワインの産地Gevrey-Chambertin(ジュヴレイ・シャンベルタン)を通ったりして
一時間以上ブドウ畑の中を巡り(ある意味「ただ通るだけ」で少々期待はずれでしたが)、いよいよワイン生産者のカーヴでの試飲です。
連れて行ってもらったところは、Côte de BeauneにあるSavigny-lès-Beaune(サヴィニー・レ・ボーヌ)の小さなワイン農家。
ぶどうの蔦が茂った下にカーヴの入口があります。
地下のカーヴもこじんまりしていますが、ワインのボトルが詰まれて寝かせてあります。
多くが数年前の収穫で、そろそろ売りに出すもののようでしたが、カーヴの奥のほうには埃まみれのボトルが数十本。
聞いてみると、1934年モノで売り物ではない、とのこと。 70年以上前に作られたワインってどんな味がするのでしょうか?
試飲のワインは赤の1er Cru2種類と白1種類の計3杯。
ボクは赤ワインはあまり得意ではないのですが、この赤はとても飲みやすくおいしかったです。
いずれもボトルで12ユーロ程度と、1er Cruにしてはお手頃だったので、赤・白1本ずつ買っちゃいました。
門の表札にはPierre Serrrigny et Fils(ピエール・セリグニーと息子たち)となっていますが、
今は姉妹で経営しているようで、ボトルのラベルにもDomaine Serrignyの下に
Francine & Marie-Laure と姉妹のお名前がいれられています。
この素敵な姉妹がつくったワイン、いつ飲もうか、いつまで取っておこうか、楽しい悩みができてしまいました。
ミニバスツアーも終わりよければ全て良し。途中、ぶどう畑巡りは少々もの足りませんでしたが、
丁寧に一生懸命説明してくれたガイドの運転手のおじさんも、ワイン農家のご姉妹も短い時間でしたが、お会いできうれしかったです。
さて、試飲でワインを三杯も飲んでしまい、酔い覚ましもしなければならないので、ボーヌで夕食をとることに。
日曜日の午後8時過ぎ、開いているお店は観光客御用達といった感じのお店ばかりでしたが、
ブルゴーニュ名物がわかりやすくメニューに出ているお店に入りました。
日本では食べる気にならないエスカルゴも、本場に来たからには食べなければもったいないですよね。
(ガーリックとオリーヴオイルの味付けが強く、エスカルゴそのものの味はわかりませんでしたが。)
そしてもう一品。Boeuf Bourguignon(ブフ・ブルギニオン:ブルゴーニュ風牛肉のワイン煮込み)。
これもお味はツーリスト向け、といったところでしょうか。
いつか、もう少しキチンとしたレストランで食べてみたいものです。
この後、夜のボーヌ市内を散歩してから帰ったのでホテル到着は、また深夜近くなってしまいました。 それでは、おやすみなさい
この日は午前中に旧ブルゴーニュ大公国の首都 Dijon(ディジョン)市内を歩き、
午後はワインの首都とも言われる Beaune(ボーヌ)へ、
そして夕方ミニバスで高級ワインのぶどう畑:Grands Crus巡りの予定です。
ホテルは、パリの凱旋門を小さくしたような Porte Guillaume(ギョーム門)があるPlace Darcy(ダルシー広場)に面していて、
この広場からDijonで一番の繁華街と言われる Rue de la Liberté(リベルテ通り)を通りブルゴーニュ大公宮殿へ向かいます。
この日は日曜日なので、デパートのGaleries Lafayetteをはじめ、どこのお店もお休み。リベルテ通りも閑散としてます。
途中、いつも食卓でお世話になっているマスタードの老舗 Maille(マイユ)の本店がありました。
ディスプレイには、趣きのある陶器の容器や色とりどりの調味料が。
お店が休みでなかったら、重いお土産を買ってしまうところでした
ディジョンの街には路上に↓のようなかわいい三角形のフクロウの矢印があります。 このフクロウをたどっていくと...
ノートルダム教会の脇の Rue de la Chouette(フクロウ通り)では道行く人が次々に教会の壁のフクロウに触っていきます。
なんでも右手に金製品を持ちながら、左手でこのフクロウに触ると幸運が訪れるという言い伝えがあるそう。
もちろんベタベタ触ってきました
そしてブルゴーニュ大公宮殿へ。
15世紀にブルゴーニュ大公国がフランス王国から独立していた時代の宮殿が元になっている建物ですが、とにかくデカイです。
宮殿裏の小さな公園には、ブルゴーニュ大公国最盛期を治めたフィリップ善良公(Philippe le Bon)の像が
あったので、「フィリップ善良公の塔」をバックにパチリ。
この塔に登ってみると...
塔のてっぺんから、真下にある半円形の広場Place de la Libération(解放広場?)を見た写真で塔の高さがわかりますでしょうか?
ここからは360度のパノラマです。 ぶどう畑のある Côte d'Or(コード・ドール)はよくわかりませんでしたが、
Dijonの北側にある山岳地帯がキレイに見えました。
さぁ、そろそろBeaune行こう!と407に乗ったら、こんな警告マークが
マルチファンクションディスプレイには、丁寧にクルマの絵入りで、左前輪の空気圧が低いことを警告してくれます。
この警告、実は前日も時々出てました。
気になって何度か点検したのですが異常は感じられなかったのでそのまま高速道路では制限速度めいっぱいの130Km/hで突っ走っていました。
この日はそろそろ給油もしたかったので、Dijon郊外のガソリンスタンドでチェックです。
運転席横に書いてある規定値では2.6(Kg/㎠)ですが、左前輪の空気圧を図ってみたら2.2。
確かに一割以上も低い値でした... 自分の点検のいい加減さがわかります...
以前自分の407がパンクしたときには、見事に釘が刺さっていてタイヤは完全にペチャンコになりましたが、
こんな警告は出ませんでした... こんなところに日本仕様との差があるのでしょうか???
タイヤの警告マークもなくなり、カーナビの行き先をボーヌに設定して出発です
ところが、カーナビのルート設定は、想定していた高速ではなく、一般道。
ここは高速でさっさとボーヌに行きたかったので、カーナビには頼らず道路地図で高速の入口方面を目指します。
少々迷いましたが、走っているうちに高速入口の案内板が出てきたので一安心。
高速に乗ってしまえば30分程度で行ける距離です。 のハズでした...
高速のA31は、ボーヌの手前で相次いで分岐が2箇所あるのですが、そのためかこのあたり車線数が片側5車線ほどありました!
ボーヌの出口が近いことはわかっていたのですが、真ん中の車線を走っていて出口に気づいたときには
もうあと100メートル足らず。
少し減速していたとはいえ、100Km/h近かったと思います。 急ハンドルで車線変更することも、できたかもしれません。
でも、ためらっちゃいました。 次の出口で降りればいいや、と。
しかし、行けども行けども次の出口の案内が出てきません。
結局、次の出口(Chalon-sur-Saune シャロン・シュル・ソーヌ)は25Kmほど離れていて、往復で50Km余分に高速を走ってしまいました。 (カーナビを使っておくべきでした...)
この小一時間のロスで当初もくろんでいた、少し早めに行ってボーヌ市内を見て歩く予定が崩れ去りましたが、
なんとかギリギリで、ミニバスツアーの出発時刻には間に合うことができました。
ミニバスでのワイン畑ツアーは、「名だたるGrands Crusを巡る」という触れ込みの
サファリツアー社の夕方のコースを予約しておきました。
ミニバスは、VolksWagenのTransporter。 運転手含め9人乗り。(2-2-2-3の四列シート)
ツアー参加者もちょうど8人(なんと全員日本人)で定員ピッタリ。
ツアーはボーヌから北に向かいCôte de BeauneからCôte de Nuitsのブドウ畑の中の砂利道を巡ります。
(道の悪さと揺れ具合でサファリツアーというネーミングにも納得です。)
Nuits-St-George(ニュイ・サン・ジョルジュ)の町を眺めおろすポイントで。
Grands CrusやPremier Cruは、右の写真手前のような東南向きの斜面の日当たりの良いところにあるそうです。
そしてボトル一本ウン十万円(モノによってはウン百万円も)のRomanée-Contiの畑です。
ガイドのおじさんも今まで一度しか飲んだことがないそうです
途中、Clos de Vougeot(クロ・ド・ヴージョ)のシャトーの裏を抜けたり、
ナポレオンが好んだと言われるワインの産地Gevrey-Chambertin(ジュヴレイ・シャンベルタン)を通ったりして
一時間以上ブドウ畑の中を巡り(ある意味「ただ通るだけ」で少々期待はずれでしたが)、いよいよワイン生産者のカーヴでの試飲です。
連れて行ってもらったところは、Côte de BeauneにあるSavigny-lès-Beaune(サヴィニー・レ・ボーヌ)の小さなワイン農家。
ぶどうの蔦が茂った下にカーヴの入口があります。
地下のカーヴもこじんまりしていますが、ワインのボトルが詰まれて寝かせてあります。
多くが数年前の収穫で、そろそろ売りに出すもののようでしたが、カーヴの奥のほうには埃まみれのボトルが数十本。
聞いてみると、1934年モノで売り物ではない、とのこと。 70年以上前に作られたワインってどんな味がするのでしょうか?
試飲のワインは赤の1er Cru2種類と白1種類の計3杯。
ボクは赤ワインはあまり得意ではないのですが、この赤はとても飲みやすくおいしかったです。
いずれもボトルで12ユーロ程度と、1er Cruにしてはお手頃だったので、赤・白1本ずつ買っちゃいました。
門の表札にはPierre Serrrigny et Fils(ピエール・セリグニーと息子たち)となっていますが、
今は姉妹で経営しているようで、ボトルのラベルにもDomaine Serrignyの下に
Francine & Marie-Laure と姉妹のお名前がいれられています。
この素敵な姉妹がつくったワイン、いつ飲もうか、いつまで取っておこうか、楽しい悩みができてしまいました。
ミニバスツアーも終わりよければ全て良し。途中、ぶどう畑巡りは少々もの足りませんでしたが、
丁寧に一生懸命説明してくれたガイドの運転手のおじさんも、ワイン農家のご姉妹も短い時間でしたが、お会いできうれしかったです。
さて、試飲でワインを三杯も飲んでしまい、酔い覚ましもしなければならないので、ボーヌで夕食をとることに。
日曜日の午後8時過ぎ、開いているお店は観光客御用達といった感じのお店ばかりでしたが、
ブルゴーニュ名物がわかりやすくメニューに出ているお店に入りました。
日本では食べる気にならないエスカルゴも、本場に来たからには食べなければもったいないですよね。
(ガーリックとオリーヴオイルの味付けが強く、エスカルゴそのものの味はわかりませんでしたが。)
そしてもう一品。Boeuf Bourguignon(ブフ・ブルギニオン:ブルゴーニュ風牛肉のワイン煮込み)。
これもお味はツーリスト向け、といったところでしょうか。
いつか、もう少しキチンとしたレストランで食べてみたいものです。
この後、夜のボーヌ市内を散歩してから帰ったのでホテル到着は、また深夜近くなってしまいました。 それでは、おやすみなさい
でもいつも思うのですが、やっぱり地図がいつもとても素敵です
イメージぴったりで素晴らしいです
お褒めのお言葉ありがとうございます。
地図の作者(うちの奥さん)が大喜びしてます。
あと残すところ3日分の帰り道で、地図のネタになりそうもありませんが、
気をよくしてまた何か書いてくれるそうなので、パリあたりで
また地図載せようかなぁ?なんて考えています。
(3週間くらい先になりそうですが...
)
皆さんの旅行記を見ているとお仕着せツアーよりも気ままなドライブに惹かれますね。
ところで、407に8000km乗ってますが空気圧の点検をしたことがなくて、「空気圧センサーは装備されていたのかなあ」と思っていたら昨日の朝後輪がペッタンコ!
前日までは異常なかったようでしたが気が付きませんでした。
散々苦労してタイヤ交換し点検したらネジ釘が刺さっていました。
mamaは、家が改築中だから刺さったのよ、と言っていますがそんなわけもないようなあるような?
ということで、日本バージョンには空気圧センサーはないんですよね?
旅先でクルマがあると、特に田舎に行くときなどは、
本数の少ないバスや電車の時間を気にせずに
好きに時間を過ごせるのでC'est bon!です。
それにしてもタイヤのパンク、大変でしたね。
でもこういうときヨーロッパ車ってスペアタイヤも標準タイヤで
交換も二度手間にならず、一度交換すればあとは普通に走れるのはさすがですよね。
実は以前の旅行でシトロエンC3に乗っているときにも()
パンクしたことがありまして、そのときこのクラスのクルマでも
スペアにフルサイズを積んでいるのを知って驚いた記憶があります。
(ホテルまで100Kmほど離れていたところだったのでテンパータイヤだったら、と思うとゾッとします。)
ちなみにフランス語ではタイヤのことをpneu(プニュ)と言うそうです。
なんか「パンクしたタイヤ」みたいな語感でヘンですね。