さかなの眼

眼からうろこが落ちる「さかなの眼」です。

「ブログって何だ」

2005-02-23 | Weblog
「ブログって何だ」って思ったのが去年の11月の末頃、木村剛の
責任編集「ファイナンシャル ジャパン」創刊号の巻頭文にブログ
のことが書いてあった。社内のIT好きに聞いてもすぐに答えが返っ
てこない。あちこち調べてようやく分かった。「WEB」と「LOG」の
組み合わせがブログ、「インターネット」上の「記録」だと理解し
たのがその2-3日後だった。毎日ものすごい勢いで増えている。
ホームページは立ち上げも難しいがその後の更新も煩わしい。これ
なら簡単に書きさえすればすぐにでも発信出来るし、立ち上げた文
章の訂正もあっという間に出来る。木村剛が言っているようにこれ
だけ簡単に個人発信が出来るなら情報の質が大きく変わっていく。
匿名性の世界であっても掲示板とは違う、いつの間にかブログを始
めていた。

 「YAHOO MAILって何だ」って思ったのが去年の10月頃、盛田隆
二の小説「散る。アウト」に何遍も出てきた。先物取引に失敗して
多重債務に陥り、仕事も家庭も失ってホームレスとなった主人公木
崎は、モンゴルの女性と偽装結婚すれば50万円貰えるという誘い
に乗ることから話は展開していく…。複雑なストーリーの展開は海
外まで拡がってハラハラドキドキもする。それ以上に文中で気にな
ったのが、何もかも失った主人公木崎の連絡方法がネットカフェー
でのメールのやり取りだった。パソコンを持たなくてもギリギリの
ところで確認を取り合っていたことだった。ネットカフェーの料金
だけで済む。国内はもちろんモンゴルからでもネットカフェーさえ
あれば良い。これは使えるかもしれない、どこからでもメール発信
が出来てスケジュールまで確認できれば最高、いつの間にか「YAH
OO MAIL」を始めていた。

 「REMOTE MAILって何だ」って思ったのが一昨年の8月頃、暑い
最中、島根の菊竹清訓設計の一連の建築作品をいくつか見ていた時
だった。一緒に出かけた仲間の企業経営者がいつもメールを見なが
ら返信している。社員からのメールがひっきりなしに入っている。
業務報告もそうだが社員の考え方まで経営者に伝えている。それに
まめに返信を繰り返している経営者にはほんとに驚いた。「こうや
って島根に来ていても社内であったことがどんどん自分のパソコン
から携帯に転送されてくる。旅行していてもこのおかげで安心して
旅行をしていられる。ストレスは減りますよ」、なるほどこれは便
利だ、いちいちパソコンに向かわなくても良い。パソコンに入った
情報がリアルタイムに携帯に転送なら安心していられる。全社員に
毎朝パソコンから考え方を発信してみよう、返信は携帯に返ってく
る、いつの間にか「REMOTE MAIL」を始めていた。

 「ブログって何だ」、「YAHOO  MAILって何だ」、「REMOTE MAIL
って何だ」って思ってみんな始めてきた。パソコン情報誌を読んで
いるわけでもない。きっかけはいつもこんなものかも知れない。本
の中からと人とのふれあいの中からのアナログ情報、興味を持った
ものはやってみる。最近、ブログは毎日のようにマスコミに取り上
げられるようになってきた。去年はブログ元年、大新聞にない力を
発揮してプロ野球選手のストライキの方向性を変えたのもブログの
力の象徴だった。今年は、経営の軸と共有感を求めた社長ブログを
求める社員の声が多いとも言われる。社長ブログの年。「YAHOO 
MAIL」も面白いし、カレンダーは社員が情報を共有できるグループ
ウエアとしても使える。全社員向けの朝のパソコンからのメール発
信は2年近く続いてきた。返信された社員との携帯メールのやり取
りは形式的な朝礼とは別のものがある。興味を持ったものは取り敢
えずやってみる、チャレンジしないで残った悔いは数え切れない。


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2 コメント

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ICQ (Johnny)
2005-02-23 18:39:01
高速回線の普及やブログの登場で、インターネットの世界は、情報量は増えてもその取得方法を間違えなければ、確実に利用者に優しいものになっていると思います。それはパソコン本体にもいえることです。



快適にスイスイパソコンを操作していると忘れてしまいがちですが、アナログ電話回線主流の頃は1つの操作をすること、たった1ページのHTMLを作ること、たった1つのファイルをダウンロードすることも困難で、操作で壁にぶち当たればどれも徹夜作業だったものです。



今では色々なコミュニケーション手段がインターネット上に溢れていますが、90年代後半のインターネット通信で有名だったのが「ICQ」です。このICQ、アルファベットですが、実は「I Seek You」を簡略化した名前だそうで、なかなか洒落ているではありませんか。インターネット上でリアルタイムに情報を交換できるこのシステムは、知ったときは驚きでした。通信する双方がプロバイダの設定をロング、もしくは無制限にして、その上で「テレホーダイ」に加入すれば、夜は電話代わりにパソコン上でパタパタと会話。なんだか懐かしい学生時代…。



近年のWindowsについているメッセンジャーのおかげでICQを使うことはなくなりましたが、まだまだ現役のようですね。
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ネット雑感 (五代裕作)
2005-02-26 12:39:45
 私自身はブログはおろかHPすら立ち上げたことのない人間であるから人がパソコンのことを口にしていても良くわからない用語が未だに多い。たしかブログは9.11のテロの時,安否確認に絶大な威力を発揮したことから,その存在が広く知られ始めるようになったそうである。また世の中にあるHPを見ていて もはっきり言って玉石混交,毎日見たいと思うページなど本当にないに等しい。やたらとコンテンツばかり多くて無内容なHPもまた多い。それに比べてブログはわかりやすい。著者の書いたこと,とそのコメント,そしてトラックバックと実にシンプル である。6,7年前だろうか東芝の商品にクレームをつけた消費者が,東芝にとんでもない対応をされ,その時の東芝とのやり取りをHP上で告発した結果,1000万件を超えるアクセスがのページにあり,最終的に当時の東芝の副社長がHPの管理者に謝罪に行く,という事態に発展したことがあった。この辺の顛末は「東芝クレーマー事件」(前屋毅,小学館文庫)にまとめられているわけだが,ある見方をすれば個人が徒手空拳でもインターネットという手段を使って,大企業にすらも対抗できるということを示した一例であろう。なるほどこういった事はネットが普及する以前ではあり得なかったことであろう。関係ないが以前知人と携帯が圏外となる山間部に車で遊びに行った時,帰りに電波の入るエリアに入った瞬間から携帯にひっきりなしにメールが入り始めていてしきりに返信に追われていた。パソコンから携帯に転送すると確かに便利ではあるが少々可哀想でもあった。 
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