〇 COUNTBLANK関数:空白セルの個数を数えたい、便利な関数は?
Q:社員研修の進捗をExcelで管理しています。研修をまだ受講していない社員の数を計算したいのですが、使える関数はありますか。
A:やり方はいろいろ考えられます。ここでは空白セルをカウントするCOUNTBLANK関数を利用しましょう。
データの数をカウントする関数にCOUNT関数やCOUNTA関数がありました。COUNTBLANK関数も「COUNT」とあるように、数をカウントする関数の仲間です。ただしこの関数がちょっと変わっているのは、選択した範囲のうち、データを何も入力していないセルの個数をカウントする点です。
![](https://cdn-active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00441/051500089/COUNTBLANK.jpg?__scale=w:350,h:96&_sh=0d70bd0850)
セル範囲のうち空白セルの個数をカウントする。
範囲 空白セルの個数を求めるセル範囲を指定する。
下図に示した例では研修を終了した人に「○」を付けました。これで「○」が付いていない人、言い換えると空白セルの人は、研修をまだ済ませていないことになります。そのため、空白セルをカウントすれば未研修者の数が特定できます。
実際に数式を入力しましょう。B12を選んだら、
=COUNTBLANK(B2:B10)
と入力して[Enter]キーを押します。「4」が返りました。つまり、「空白セル=未研修者」は 4人になります。
参考までに、既研修者の数も併記しましょう。この場合、「○」の数をカウントすればよいのでCOUNTA関数を利用します。
![](https://cdn-active.nikkeibp.co.jp/atcl/act/19/00441/051500089/COUNTA.jpg?__scale=w:280,h:83&_sh=0a60d205b0)
セル範囲に含まれる空白ではないセルの個数を返す。
数値1 データの個数を調べる1つ目の項目やセル参照、セル範囲を指定する。
数値2 省略可能。引数は最大255個まで指定できる。
下図ではB12に「既研修者」の数、B13に「未研修者」の数を併記しました。B12の数式は、
=COUNTA(B2:B10)
とします。このように「既研修者」と「未研修者」、それぞれの数を表記したほうが親切かもしれませんね。