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外出先でのネット接続や通信障害対策に、Wi-Fiテザリングの失敗しない使い方。

○ 出先など自分で契約した通信回線を利用できない場所でインターネットを使うのであれば、テザリングが便利だ。

テザリングは、携帯電話通信機能を持つスマホやタブレットのインターネット接続を、PCやタブレット、ゲーム機といったほかの機器と共有する機能である。

このテザリングは、自宅のメイン回線が通信障害や工事などで使えないときにバックアップ回線として使うことも可能だ。そのため、当面は使う予定がなくても使用方法と使用上の注意点を押さえておいて、いざ使うことになったとき失敗しないようにしておくとよい。

契約している携帯電話サービスの対応状況を確認する。

テザリングを利用する前に、携帯電話会社との契約内容を必ず確認しておこう。テザリングは携帯電話会社や契約プランによって、事前申し込みや月額使用料の支払いが必要になる場合があるためだ。

例えば大手携帯電話会社のNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの場合、NTTドコモと楽天モバイルは申し込み不要でテザリングを利用できる。料金も無料だ。一方で、auとソフトバンクは、オプションサービスの加入が必要となる。オプションへの加入はオンラインでもできる。またauとソフトバンクは、特定の契約プランのみ無料でテザリングを利用できる。一部の契約プランは有料になり、ともに月額550円(税込み)がかかる。一定期間のみ無料になる契約プランもある。

テザリングの利用の可否は携帯電話会社や契約プランによって異なる。利用前にテザリングを利用できる状態か、確認を必ずしておく。画面はNTTドコモのWebサイトにあるテザリングの説明ページ
画1、テザリングの利用の可否は携帯電話会社や契約プランによって異なる。利用前にテザリングを利用できる状態か、確認を必ずしておく。画面はNTTドコモのWebサイトにあるテザリングの説明ページ。

Wi-Fiテザリングが手軽で便利。

テザリングはスマホでテザリング機能をオンに切り替えて、ほかの機器からWi-FiやUSB、Bluetoothで接続して使う。3つの接続方法のうち、一番便利なのはWi-Fiだ。Wi-Fiだと複数の機器から同時に接続できる上に、機器の接続方法は通常のWi-Fiと同じで簡単。また、通信速度もBluetoothより高速だ。

一方でUSB接続の場合、通信速度はWi-Fiより高い。スマホを充電しながら利用できるという利点もある。だが、接続にはUSBケーブルが必要で、1台しかインターネットに接続できないという欠点がある。Bluetoothは低消費電力で利用できるのが利点だ。しかし接続方法は複雑で通信は遅い。

テザリングをWi-Fiで使うには、携帯電話通信機能を持つスマホやタブレットの設定画面でテザリングを有効にするだけでよい。そのあと、ほかの機器のWi-Fi設定で周囲にあるアクセスポイントの一覧を開くと、スマホで起動したWi-Fiのアクセスポイントが表示される。それを選んでパスワードを入力すると、インターネットに接続できる。

iOSは設定の「インターネット共有」で、テザリングを設定できる。Androidの場合は「Wi-Fiテザリング」「Wi-Fiアクセスポイント」「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」「個人ホットスポット」など、端末によって設定名が異なる。

スマホやタブレットではテザリング機能をオンにするだけでよい。画面はiOSの「インターネット共有」の設定画面
画2、スマホやタブレットではテザリング機能をオンにするだけでよい。画面はiOSの「インターネット共有」の設定画面。

SSIDを変更しておくと無難。

テザリングを使うときに気をつけたいのがSSIDと暗号キーだ。特にSSIDは利用する前に変更しておいたほうがよい。

テザリングをオンにすると、周囲にSSIDが公開される。そのためSSID名を個人名や第三者が特定しやすいものにすると、テザリングを使っていることを周知してしまうことになる。特にiOSは、「名前」に登録している名前の一部がそのままSSIDとして使われる。そのため、テザリングを使っているのが誰かということが一目瞭然になりやすい。これを防ぐために、設定の「一般」→「情報」にある「名前」は、周囲に知られても差し支えないものに変えておくとよい。

暗号キーは、自宅のWi-Fi環境と同様に、推測しやすいものを設定することは避けたい。

iOSの場合「名前」がそのままテザリングのSSIDとして使われる。この画面のように「名前」が本名になっていると、SSIDとして周囲に拡散されてしまうので必ず変更しておこう
画3、iOSの場合「名前」がそのままテザリングのSSIDとして使われる。この画面のように「名前」が本名になっていると、SSIDとして周囲に拡散されてしまうので必ず変更しておこう。

テザリング中でも、電話の発着信は可能である。ただし、一部機種では通話中にテザリングの通信速度が低下したり、通信が一時的に停まったりすることもある。

通信量の使いすぎに注意。

テザリングの通信は、当然ながらスマホの通信量として加算される。PCの通信はスマホのそれよりも多く、テザリングを使いすぎると契約によって定められた上限まで簡単に使い切ってしまうので注意が必要だ。テザリングを頻繁に活用するなら、通信量が無制限の料金プランの方がお得だし安心して使えるだろう。

スマホやタブレットをWi-Fiルーターに接続している環境でWi-Fiのテザリングをオンにすると、スマホはWi-Fi接続を切断し携帯電話通信に切り替えた上でテザリングを有効にする。この動作を理解しないでWi-Fiテザリングを使うと、知らぬ間に携帯電話通信の通信量が跳ね上がっていたということが起こり得るので注意しよう。

またテザリングは一定時間通信がないと、自動的にオフになる。だが、PCやタブレットはスリープ中でもバックグラウンドで通信することがたまにある。そのためテザリングがずっとオンになっており、スマホのバッテリーを消費していたということがある。テザリングの自動オフを過信せず、面倒でもテザリングをこまめにオフに切り替えて使う方がよい。

テザリングの通信量は多いため、従量制の契約プランの場合はすぐに上限に達してしまう。こまめに通信量を確認するか、定額プランへの切り替えを検討しよう。画面はAndroidの通信量確認画面
画4、テザリングの通信量は多いため、従量制の契約プランの場合はすぐに上限に達してしまう。こまめに通信量を確認するか、定額プランへの切り替えを検討しよう。画面はAndroidの通信量確認画面。

米Appleの端末の場合「Instant Hotspot」という機能があり、同じApple IDで接続しているiPhoneやiPadのテザリング機能を、ほかのMacやiPadのWi-Fi設定画面から有効にできる。この機能を使うと、iPhoneやiPadの設定画面をいちいち開く必要がない。Androidには「インスタント テザリング」という機能があり、「Chromebook」のインスタントテザリングに対応した機種であれば、Chromebook側からスマホのテザリングを有効にできる。

なお、日本国内で販売されている携帯電話通信機能付きのスマホやタブレットの場合、Wi-Fiテザリングを使う際は基本的に2.4GHz帯で電波を出す。Androidの一部機種は、設定でより高速な5GHz帯へ変更可能だが少数派と考えていいだろう。電波法の規制により、5GHz帯の一部に屋外で使えない周波数があること(W53と呼ぶ5.3GHz帯。W52と呼ぶ5.2GHz帯も一般ユーザーは実質的に屋外で利用できない)が関係しているとみられる。

屋外において5GHz帯でテザリングを使う場合は、まず屋外でも使用可能なチャンネルで電波が出ていることを確認する必要がある点に注意しよう。

手元にあったAndroidスマホ「motorola edge 20」の場合、国内の携帯電話事業者のSIMカードを挿すとこの画面のように強制的に2.4GHz帯でテザリングを使う設定になった
画5、手元にあったAndroidスマホ「motorola edge 20」の場合、国内の携帯電話事業者のSIMカードを挿すとこの画面のように強制的に2.4GHz帯でテザリングを使う設定になった。

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