〇 複数入れると確実に現れる「副作用」。
ウイルスを完璧にシャットアウトしたいからといって、複数のウイルス対策アプリを入れてはいけない。パソコンの動作が確実に遅くなるからだ。
実際に2つのウイルス対策アプリを入れてみると、パフォーマンスは8%低下した。それぞれのウイルス対策アプリがメモリーを占有するのが原因の1つだ(図1)。それだけではない。2つのアプリがお互いをウイルスと誤って認識し、パソコンのシステムに深刻なダメージを与える恐れもある。
図1、複数のウイルス対策アプリを入れると、パソコンのパフォーマンスが低下する。それぞれのアプリがメモリーを占有するのがその一因だ。
Windowsには、「Windows Defender(ウィンドウズディフェンダー)ウイルス対策」というウイルス対策機能が標準装備されている。新しいウイルス対策アプリを入れると、Windows Defenderは停止され、新しいアプリがウイルス対策の機能を担う。ここまでは問題ない。しかし、さらに別のウイルス対策アプリを入れると、2つが混在することになる(図2)。
Θ 1つ追加はOK、2つ以上追加はNG。
図2、Windowsは標準で「Windows Defender(ウィンドウズディフェンダー)ウイルス対策」というウイルス対策機能を備えている。ユーザーが自分でウイルス対策アプリを追加すると、Windows Defenderは停止する。2つめを追加すると、混在する形になる。
ウイルス対策の状況は「Windowsセキュリティ」画面から「ウイルスと脅威の防止」を開いて確認できる(図3、図4)。もし、複数のアプリが混在しているときは、1つを残してあとは削除しよう。削除は「アプリと機能」の設定画面から実行する。
Θ ウイルス対策の現状を確認するには。
図3、現状を確認するには、「Windowsセキュリティ」の設定画面を開き(Windows10は「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」で開く)、「ウイルスと脅威の防止」をクリック。
図4、Windows Defenderだけが機能している状態(左上)、別のアプリが機能している状態(左下)、2つが混在している状態(右)を示した。自分のパソコンの状態を確認してみよう。