〇 TIME関数:別々のセルに入った「時」「分」を時刻のシリアル値に変換したい。
Q:時刻が「時間」「分」のように別々のセルに入力してあります。これを時刻のシリアル値に変換できますか?
A:できます。数値を時刻のシリアル値に変換するTIME関数を利用します。
製品の検品などでは検品した時刻を記録するケースがあります。上記の質問では、そのようなケースにおいて、「時」と「分」が別々のセルに入力されているようです。このままでは計算に利用しにくいですね。TIME関数を用いて時刻のシリアル値に変換しましょう。

指定した時刻のシリアル値を返す。
時 時間を表す値を指定する。
分 分を表す値を指定する。
秒 秒を表す値を指定する。
下の表は「時間」と「分」を別々のセルに入力したものです。D2を選んで、
=TIME(B2,C2,0)
と入力します。[Enter]キーを押すと「8:10 AM」と返りました。
D2の数式をD6までオートフィルします。これで検品時の時刻をシリアル値に変換できました。
TIME関数にはちょっと面白い特徴があります。例えばC3の値を「80」に書き換えてみましょう。どのようなことが起こるでしょうか。
1時間は60分です。そのため、TIME関数の引数「分」の値が60以上になると、その「分」が1時間繰り上がって「時」に加算されます。「分」の「80」分は60分と20分ですから、60分が「時」に繰り上がり、結果、「11:20 AM」になったわけです。
では、もう一つ。今度はC4を「-25」に書き換えます。どのような結果になるか予想してください。
「分」が「-25」ということは、25分足りないという意味です。そのため、「時」の「12」時から25分足りない「11:35 AM」が結果として返ったわけです。TIME関数が持つこれらの特徴をぜひとも覚えておいてください。