我が家には大御所の姐御猫、ミー様が居ました。
ポチ兄やんって言うフレンドリーなアメリカンな猫も居ました。
ミー様の方が年上なのでミー様が一番の大御所です。
ミー様との出会いは阪神大震災の年の5月。
当時、まだ結婚はしていなかったもののほぼ毎日父ちゃんが暮らす部屋へ通っていました。
その日も待ち合わせをして買い物をして部屋に向かおうとした時小さい何かが着いてきました。
ちっちゃい、ちっちゃい、ヒョロヒョロとした仔猫ちゃんでした。
その時勝手に名前を付けて「ミーたん、バイバイ。誰かに飼ってもらいや?」と別れたのに
翌日、同じ場所でまた私達を待ってたかの様にピョコピョコと着いてきた仔猫ちゃん。
ペットは禁止なのに父ちゃんがお腹に隠して部屋に連れ帰り人間用のシャンプーで洗われた仔猫ちゃんは
そのまま「み-たん」と名付けられ、私達の家族になりました。
何だかワクワクして休日になると一緒に商店街に行って猫のトイレを探したり、猫のおもちゃを探したり
可愛くていっぱい写真も写しました。
でも、今のようにデジカメではなくてフィルムで現像に出す時代だったので残念ながらこのパソコンには小さくて可憐だった頃のミー様は入ってないのです。
元気いっぱいだった仔猫のミー様。突然動かなくなり慌てて病院へ連れて行く事がありました。
「もう1週間持たないでしょう、一応、注射しときますけど」と冷たい獣医さんの対応に涙した事も。
でも、その注射(中身は覚えていませんが)が効き過ぎるくらい効いてその後病気は一切せず
元気に暮らして来ました。
愛情を一身に受けてスクスクと育ったみーたん。
まさか、アメリカンなアイツがやって来るなんて予想だにしていなかったのでしょう。
アメリカンなアイツは堂々としてて、誰にでもフレンドり-でまるで犬のように丸いものを追いかけては
人に渡すという芸達者。
悔しいけど毛並みもいい。
無理やり抱きしめられてポチは嫌そうな顔してました。
ポチ兄やん、ロデムにめっちゃ優しくしてくれてありがとう。
ロデムはいっつもポチの後を追いかけてたね?
優しかったポチ兄やんは2009/08/11永眠。
そして今年2013/05/03・・・
誰にも気付かれることなくひっそりとみー様が逝きました。
あんなに夜泣きしてたくせに、最後は静かってどうなん?
私は勝手にこの子は永遠に生き続ける力を持ってるのではないかと思っていました。
夜泣きも「うるさいなぁ」くらいにしかとらえてなくて、どうすれば彼女が落ち着けるかって
考えもしませんでした。
彼女なりの悲鳴だっただろうに・・・。
もう、神様が見兼ねてこっちにおいでって呼んで下さったのでしょう。
彼女は神様の許に行きました。
安心したかの様な、安らかな表情でした。
何で今になって痛いくらい涙が出て、彼女に会いたくなるんだろう。
み-たん、絶対許してくれないよな・・・
でも、一緒に過ごした時間のお礼を言いたい。
謝りたいし、会いたい。
あんた、ほんまに可愛かったよ。
静かに逝ったアンタの残したモノは大きいよ。
ありがとう、そして、許されるならまた会おう。そして話を聞いて・・・
そんなわがままはともかく、今まで本当にありがとう。
大好きだったポチ&みー様。
安らかに・・・