子供の頃、長崎のジイちゃん家で食べた記憶があった。
確かこんなんだったと、お菓子の形状と味をおぼろげに覚えていた。
お母んに訊いても、「あれは落雁みたいなもんやき、お盆前しか売られんやろ。」とのこと。
確かに、そのお菓子は仏壇にいつも供えられていたし、
長崎のジイちゃん家に行くのは、いつもカブトムシの獲れる夏休みだった。
形状も花を模していた感じで、落雁のそれに近く、
着色料で、赤,白,黄・・・と、色とりどりだったのを覚えている。
餅米だかうるち米だか、ふっくらと焼かれたそのお菓子は、
中は空洞で、ふわふわさくさくの食感で、
外側は砂糖だか水飴だかで味付けされていて、すごくシンプルな昔のお菓子の味。
あのお菓子を、もういっぺん食べたいなあ・・・。
・・・・そんな風に思って、あちこち探してみると、
20年以上 経って、近所の小さなスーパーで発見した。
その名も、『みかん』・・・・!
福岡県朝倉市の久保山米菓製。
検索してみたが、会社のサイトは見つからず・・・。
菊かダリアの花を模していたのだと思っていたのだが、
これは皮を剥いたミカンの形を模していたのか!?
ミカンというよりカボチャ・・・。
サクサクかるく、食べ出したら止まらない。
ほんのり甘く、ちゃんとミカンの風味がする!
ただしけっこうクズが散らかる。
香料と着色料、昔ながらの駄菓子よろしく添加物たっぷり。
盆の時期のみならず通年 販売されているようだが、
やっぱり形状と色合いから、お盆のお供え菓子としてピッタリかもしれない。
たぶん流通は九州北部限定。
最近、こういう昔ながらのお菓子がやたら美味しく感じる。
やっぱり歳かな。
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