休みを利用して、福岡の天神まで足を運んでガンダムの展示イベントを観に行った。
ガンダムのプラモデル、通称、“ガンプラ”。
その新商品などが展示される、“ガンプラEXPO in FUKUOKA”だ。
この展示イベントを何で知ったのか覚えていないが、
昨年末頃に知り、機会があれば行ってみたいなと思っていた。
年が開けて、なんとなくガンプラ熱が再燃。
久しぶりに作ってみようかと、百個以上あると思われる積みプラ※のなかで、
もっとも身近に積まれていたキットを手に取り、
部屋の奥で埃まみれになっていた道具箱を引っぱり出して、およそ10年ぶりに組んでみた。
仮組が終わって形となったプラモデルを眺めていて、ガンプラEXPOのことを思い出す。
調べてみると、イベント終了が今週末に迫っていた!
うむむ・・・これは行かんにゃあ。
そんなわけで平日の雨天を狙って、福岡の中心部、天神まで行った。
福岡パルコ
仕事で行き慣れているので、天神周辺は車で行くこともできる。
だが・・・目的地周辺に、駐車場がねえ!
通りに面したコインパーキングを探すが、大通り沿いには見つけられなかった。
脇道に入れば、たくさんあるのだろうが、
ここいらで脇道に入ると、とにかく歩行者が多くて出庫が面倒。
コインパーキングは諦めて、市営の地下駐車場へと車を入れた。
記念すべき最初のガンプラ。
開催場所は福岡パルコ。
シャレたデパートの最上階が、イベント会場になっている。
仕事以外でここに立ち入るのは初めてかもしれん。
凄まじく しゃれとんしゃあ、このファッションビル。
わしのような田舎者でオシャレに無頓着なおっさんが、
買い物目的で入るようなデパートじゃあない。
デパートの入口前に、このガンプラEXPOの巨大なパネル。
立ち止まってこれに見入る通行人もちらほら。
その多くがスーツにコートをまとった、自分と前後する年代のサラリーマンたち。
なかにはそのままフラッと吸い込まれるように入店するひとも。
自分も意を決して、なかに入る。
お高そうな、バッグやコート、アクセサリーが並び、
こぎれいなおネエちゃんや、おばさま方が接客なさっている。
このディスプレイも、販売員のキマり具合も、田川くんだりじゃまず見ないな・・・。
そんなことを考えながらエスカレーターで展示会場となっている8階を目指す。
エスカレーターの脇には、スペースワールドでも見た等身大のRX-78-2ガンダムが!
その横に設置されているショーケースには、
会場で限定販売されているガンプラも多数展示されていた。
おおっ!
もうワクワクが止まらない。
ニヤニヤを抑えてエスカレーターに乗る。
途中、男性ファッションのフロアもある。
バッグやポーチ、ズボンにパーカー、バッグにネクタイ。
うわぁ・・・なんかよう分からんが、とにかくしゃれとんしゃあ!
こんな店、わしゃ入れんばい。
いや、金銭的に入れないとかじゃなく、もうとにかく雰囲気で入れない。
わしは服を買うのは、ライトオンや無印でじゅうぶんじゃ。
そして辿り着いた、8階のイベント会場。
「いらっしゃいませ~!」
若いニイちゃんのスタッフにチラシを手渡される。
おおっ!!
PG,HG,RG,RE,BB戦士,etc・・・。
ずらり並ぶ、ガンプラのグレード紹介のショーケース。
その向こうには、いくつものショーケースが並ぶ。
1階のエスカレーター脇にもあった、イベント限定のガンプラから、
各グレードやアニメシリーズの最新のものや、販売予定の商品群が展示されている。
しかし・・・なんだこれ?
俺の知っているガンダムじゃあねえ!!
こんななっても元の機体が判ってしまうのが悲しい。
衝撃的だったのが、ガンダムと美少女フィギュアが合体したようなやつ。
なんじゃこりゃ!?
最新アニメじゃ、こげなフザけた機体が登場しているのか?!
デフォルトで魔改造過ぎんだろ!
いや、ノーベルガンダムとかベアッガイとか、
これまでもフザけたの出ていたけどさ、これはないんじゃないのバンダイさんよ・・・。
大河原さんや富野監督は、これを見てどう思うんだろう。
うーん・・・ひととおり見たけれど。
知ってるガンダムがあまりに少ない。
Zガンダムと、ユニコーンガンダム,あとは陸戦型ガンダムくらいだったか。
ザクはいくつか登場していたものの、それ以外はナシ。
ガンプラ日本大会チャンプの作品。
五条大橋の弁慶と牛若丸を再現した作品だと思う。
元の機体が判らねえ!
ガンプラ日本大会歴代チャンプたちの作品も展示されていたが、魔改造過ぎてなんだか。
ジオラマも展示されていたものの、こじんまりした小作品。
プラモ自体に汚しも何もなく、建物とか草木もなく、まるっきり臨場感もない。
10年くらい前に観た、100体を超える大ジオラマみたいなのを期待していたが、
さすがにあそこまで大規模なものじゃなくてもいいが、
この無塗装で素組のキットを並べただけのジオラマはないんじゃないか?
良かったのは、ガンダム好きの著名人たちがカラーリングをプロデュースした作品群。
それぞれが好きな機体が、オリジナルのカラーリングで塗装されたものが展示されていた。
これ、会場では勘違いしていて、実際にその人たちが作って塗装したものだと思っていた。
なかにはSKE48とか乃木坂46とかに所属しているアイドルたちも多数居て、
うへぇ~なんでこんな若い子たちが、こんな上手いんだ!とか唸っていた。
実際に塗装したのは、プロモデラーの方なのかな?
でも、こんな若い子たちがガンダム好きってのは、やっぱりおっさんガノタにとっては嬉しいものだ。
アイドルにはまったく興味がないけれど、これを機に“推し”てしまうかも。
リィ・ガズィやF91を選択するシブさに惚れた。
好きな俳優、野間口徹さんカラーリングプロデュースのキュベレイ。
日本一デカい蛾、ヨナグニサンの色を参考にしたとか。
蝶っぽく塗装したものは見たことがあるが、蛾とは斬新だな。
ガノタの女神、市川紗椰ちゃんカラープロデュース作品。
ハマーン様とキュベレイが大好きな子なので、てっきりキュベレイで来るかと思ったら、クシャトリヤ。
プル繋がりということで。
でもカラーリングは、しっかりとハマーン様のキュベレイだ。
ちょっと期待はずれだったけれど、収穫もあったかな。
自分が中学生の頃に、BB戦士でSD戦国伝として流行っていた武者ガンダム。
それが今は、三国志が中心になっているのね。
なかなか格好よくて、しかも物語に登場する武将たちがモチーフになっている。
まったくオリジナルだったSD戦国伝とは異なり、
三国志だと、あの武将はどのMSがなっているのかな?
なんて楽しむこともできる。
前に小さな模型店のジイさんから聞いた話だと、
この三国志のBB戦士を求め、中国から問い合わせや注文が来るとか。
あっちは魔改造されたパチモンが出回っているが、やっぱりホンモノが欲しいよな。
袁紹と袁術、それぞれバウとズサ。
董卓はバカでかいザク。
闇将軍みたいだ。
パッと見て、これ絶対に貂蝉だろ!って思ったら、案の定だった。
SD戦国伝でも騎士ガンダム物語でも、キュベレイは絶対女性キャラになるな。
販売スペースには立ち寄らずに会場を後にする。
いやイベント限定商品、ガンプラっていつもクリア―パーツの商品なのよね。
スケルトンなガンプラなんて、別に欲しくないしな。
どうせフル塗装するし、普通のやつでいい。
というか、積みが多すぎるので新たに買うのは控えたい。
福岡パルコでの開催は今月21日の日曜日まで。
間もなく終了、福岡のガンプラ好きは早めに行くべし。
来月9日からは香川県の綾川町で開催されるらしい。
近くに住むガンプラ好きは行ってみよう。
地下駐車場に止めたから、地下街をブラついてから行けばいいや。
そう思ってデパ地下から、地下街をぶらつくも、思いっきり迷う。
なんだよここ、どこ向いても同じに見えちまう。
あれ?この花屋さん、さっきも通ったぞ。
うん、このパン屋さんは、行きがけに通ったはず!
あっちだっけ、こっちだったっけ。
ところどころに掲示されている地図や案内看板を見てもイマイチ判らず。
けっきょく地上に出てから駐車場へと戻る。
方向音痴の田舎者に、天神地下街の徘徊は無理でした。
イベント限定ガンプラ、なかには売り切れているものも。
仕事では毎週行くものの、こうプライベートで天神なんてまず来ない。
人の多さと、街のオシャレ具合に飲まれてしまって、思うように買い物もできない。
とにかく汗が出てしょうがない。
真冬なのに。
やっぱわしは、買い物は飯塚のジャスコや直方イオンでじゅうぶんじゃ。
うぉ!
アクトザクとか出るの!?
・・・なんて思ったら、オリジン版か?
それにしても、パルコのみならず岩田屋とかソラリアプラザとか回ったけれど、
客の3~4割は中国人や韓国人じゃなかったろうか。
しゃれたセレクトショップの靴売り場で、
すごいパーマの、なんだか場違いなオバハンがどかっと座って試着している。
連れと思しき別のオバハンが、そのヒールだったかを履いたオバハンに何か大声で喋る。
うーん、中国の観光客かな。
きれいなおネエさんが苦笑いしながら接客していた。
REでガンキャノン・ディテクターが出るとか!
MSVも充実すると嬉しいが、本当のところ1/144で出して欲しい。
デパ地下の一角、海産物売場では、
ベトナムだかフィリピンだか、東南アジア系の客が商品を手に何か店主に問いかけていた。
困った顔をして、身振りで「解りません・・・。」と表現している、前掛けをつけた大将。
きっと日本人相手だと、大きなダミ声で威勢よく接客しているんだろうな。
三国志のBB戦士はハマりそうで怖いな。
そういや呂布が居なかったな。
けっきょく天神まで行っておきながら、
なにひとつ買い物をするわけでもなく、
しゃれた飲食店で食事するわけでもなく、
ただガンプラを見て田川まで戻り、地元のサンリブで買い物して帰宅。
HGUCのZガンダム。
HGUCでキット化されるの三回目くらい?
サンリブの屋上の駐車場に車を止め、買い物を済ませて出口のスロープへと向かう。
スロープは入口と出口が分かれていて、完全に一方通行。
なのに、白いワゴンRがトコトコと登ってくる!
うわっ!
驚いて急ブレーキを踏む。
黒い三連星専用高機動型ザクⅡと、シン・マツナガ専用高機動型ザクⅡ。
これHGUCだったかな。
駐車場内なのでスピードは10kmくらいしか出しておらず、衝突は避けられたが・・・。
後部座席に載せていた買い物袋が倒れてフロアに商品が落ちる。
ああ、いちばん上に入れていた惣菜が!
ごぼうのサラダが!
小松菜の白和えが!!
見ればドライバーは80前くらいのバアさんだ。
へこっと会釈して、何もなかったかのように駐車場へと入っていった。
まったく危ないなあ・・・田川ってこれだもん。
マガジンハウスから出版された、“大人の機動戦士ガンダム大図鑑”に掲載されていた、
市川紗椰ちゃんの美し過ぎるハマーン様のコスプレ。
もう降板しちゃったみたいだけど、ニュースキャスターなんかやっていてビビった。
およそ10年ぶりくらいに作成したガンプラ。
1/100ガルバルディβ。
ライラ・ミラ・ライラさんの乗機だ。
まだ仮組の段階、ここから目立つ継目消しやってから塗装する。
市内は駐車料金が高い!
※積みプラ
買っておいて組み立てないで溜まっているプラモデルのこと。
どんどん箱が積み上がっていくので、“積みプラ”と呼ばれる。
プラモデルへの謝意を込めて“罪プラ”と称するひとも。
コメントありがとうございます。
このとき見たガンプラプロデュース、どれも秀逸でした。
彩色プロデュースのみでしたが、そこまで奇抜なものでもなく、
コメントを読むと、きちんとコンセプトが示されていたので、
みなさんのガンプラ愛が伝わってきました。
機体のチョイスからして素晴らしかった。
“ラブライバー”って言葉が判らなかったのでググってみました。
なるほど、また別の分野でもコアな方々なんですね。
市川紗椰さんはもともと、才色兼備ちょいおたく気質プラスなイメージでしたが、
最近は多趣味というか、多方面におたく過ぎて、
しかもどれも かじったレベルでないところが凄まじく、
テレビや雑誌のコラムを拝見するたびに、
その博識っぷりに呆然としています。
こんな子が近くに居たらなあ・・・なんて妄想しますが、
居るわけがない!