◆東京株式市場・大引け=反発、薄商いのなか仕掛け的買いで切り返し
日経平均<.N225> 日経平均先物6月限<0#2JNI:>
終値 12820.47 +215.89 終値 12840 +210
寄り付き 12594.34 寄り付き 12620
安値/高値 12507.68─12874.45 高値/安値 12530─12910
出来高(万株) 180129 出来高(単位) 120824
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[東京 28日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発。前日比200円を超え
る上昇となった。前場は米株安などを嫌気して軟調だったが、後場仕掛け的な買いが先物
に断続的に入ると急速に上げ幅を広げた。東証1部売買代金は2兆0519億円と3日ぶ
りに2兆円を超えたが引き続き薄商い。期末を迎えて手控え気分は依然として強いまま
だ。
東証1部騰落数は値上がり1215銘柄に対し、値下がりは393銘柄。変わらずは
108銘柄だった。
値動きの荒い展開となった。期末を迎え商いが極端に薄くなるなかで、「特定プレーヤ
ーの大口売買が相場を左右する」(国内証券ディーラー)展開がきょうも続いた。前場、
日経平均は軟調だったものの1万2500円を割り込むことなく推移、「底堅さを好感し
た買いが入り、前引けから後場にかけて先物に仕掛け的な買いが入った」(別の国内証券
ディーリング部)という。市場では、取引税減税など政府支援策のうわさで中国株式市場
の上海総合株価指数<.SSEC>が急上昇したことが手掛かりになったとの指摘があったほか
オイルマネーの買いではないかといったうわさも流れていた。
FRB(米連邦準備理事会)などによるベアー・スターンズ<BSC.N>救済策で、クレジ
ット問題はいったん落ち着きを見せている。ただ米投資銀行の収益不安などがくすぶって
おり「来月の米金融機関の決算発表が過ぎるまではボラティリティの高い相場展開が続き
そうだ」(外資系投信ストラテジスト)との声も多い。
個別では米景気への不安がある中でソニー<6758.T>、キヤノン<7751.T>などハイテク株
は前場さえなかったが、後場は切り返し。メガバンク株もみずほフィナンシャルグループ
<8411.T>などは後場プラス圏に浮上した。三菱商事<8058.T>や三井物産<8031.T>など商社
株がしっかり。三菱地所<8802.T>など不動産株が後場高くなった。