今の日本地図を見るとうんざりしてくる。
理由は下の方々。
もっと考えてつけてね。
1位 つくばみらい市(茨城県)…なんと軟弱、意味不明。匝瑳市(そうさ・し。千葉県)を見ろ! 誰も読めないような字をあえて使ったその潔さと郷土地名にたいする誇り、心意気を感じる。それに対して『つくばみらい』とは。万博気分が未だ抜けてないのか。既に『つくば市』もあるのに。つけた側は色々と意味を込めてつけたのは間違いないだろうが、何がみらいなんだが一切、伝わってこない。なんかマンガに出てくる架空地名の世界です。
「ご出身はどちらですか?」
「つくばみらいです」
「…は?」
2位 伊豆の国市(静岡県)…「伊豆市の名称は使わない」という伊豆半島市町村の暗黙の了解を無視して誕生した近隣の「『伊豆市』に負けじ」とつけたのでしょうが、意味、一緒です。『西伊豆市』だとイヤだったんでしょうね。北条家、後北条家ゆかりの地でもあり、「うちこそが正統な伊豆だ!」みたいな考えの元、こうなったのかもしれませんが、長ったらしい。なんか「こどもの国」とかそういったレベルの名前にしか聞こえない。
3位 中央市(山梨県)…「どこの中央や!?」と思わずツッコミたくなる中央市。山梨県内、もしくは甲府盆地内での“中央”ということだが、まったく県外に向けての発信性がない。九州の人間に「中央市からきました」と言っても一切、伝わるまい。これに比べたら『四国中央市』の方がまだましか。
4位 みどり市(群馬県)…まったく場所が連想できない。地名の役割を果たしていない。「(合併する)3町村が地理的にイメージできる名前」というのも、命名理由のひとつらしいが、できるかそんなもん! これは群馬県民もイメージできんやろ。これもまたマンガに出てくる市名レベルである。かつを君の通う学校看板が「みどり市立かもめ第三小学校」でも驚きはすまい。
5位 南アルプス市(山梨県)…平成の大合併で真っ先に恥ずかしい地名の論議となった場所。あの山々の名称は『南アルプス』ではなく『赤石山脈』なので、今からでも『赤石市』『南赤石市』にしなさい。あと略称は『南ア』だが、南アフリカ共和国も略称は『南ア』だ。
6位 四国中央市(愛媛県)…恥ずかしい地名、西の王様。正確に伝えるなら『“四国中央ら辺の北側やや東”市』。ティッシュが名産。元四国民として恥ずかしい。
7位 北杜市(山梨県)…小淵沢や清里を抱えるので“杜”を使いたかったのだろうが、山梨県民は閉鎖的なのか、これまた“北”というのが県内限定の発想。“杜”というのは固有名詞(地名)ではないので、日本全国で用いられる言葉。それに“北”ってつけたって、どこの“杜”だかわからない。
8位 さくら市(栃木県)…まったく場所が連想できない。地名の役割を果たしてなか! 桜の名所が多いのでこれになったようだが、そんな基準で選んどったら、日本中にそんな場所いっぱいあるわー! と叫びたくなるような市名。イメージ論専攻の典型的な命名で、『みどり市』ともども「幼稚園のクラス名」という声もあるが、同意。同じ読みでも佐倉市(千葉県)とは歴史も重みも違う、こっけいな命名です。
9位 あさぎり町(熊本県)…まったく場所が連想できない。地名の役割を果たしちょらん! 町名の由来は朝霧がけっこう発生するから。それなら同じ九州は由布市の由布院(大分県)の方が有名じゃないんか? 朝霧なんか日が昇るとともに消えてなくなるのにねぇ。はかない名前だねぇ。
10位 甲州市(山梨県)…同一県内に『甲斐市』があるにもかかわらず甲州市。意味同じやんけ。センス以前の問題です。山梨県民の郷土意識がわかりません。
11位 奥州市(岩手県)…奥州。これは青森、岩手、宮城、福島4県を指す。名前にスケール負けしてます。
12位 京丹後市(京都府)…丹後な時点で京ではないですよね?
13位 西東京市(東京都)…東の京の東京の西で西東京。田無と保谷で『田谷』とか『保田』とかでもいいものを。とりあえず「東京ってつけてみたかったんです!」「東京都にあることをアピールしたかったんです!」といった感じでしょうか。
14位 あわら市(福井県)…芦原温泉という北陸有数の温泉地を抱えながら平仮名。対等合併を演出するために平いたのだろうが、芦原温泉のイメージが一気に安っぽくなってしまった感が。
15位 隠岐の島市(島根県)…隠岐な時点で島なので、『の島』をつける意味がわかりません。
16位 まんのう町(香川県)…郷土の誇り、弘法大師が造った満濃池に誇りを持て! なんで平仮名にするのか。
17位 四万十市・四万十町(高知県)…わが郷土も『中村』という500年の歴史を捨てて、新興地名の『四万十』に心を売ってしまった。今でこそ正式名称「四万十川」だが、数年前まで「渡川」(四万十川は単なる愛称)だったことなど誰も言わない。
18位 つがる市(青森県)…これも『津軽市』の方が絶対に重みも歴史も住民のアイデンティティーも感じられるのに平仮名。津軽の中心は弘前市なので、それに対する遠慮でもあったのか。そうじゃなくて、「単に可愛らしいので平いてみました」ということだけではなかってほしい。
19位 おいらせ町(青森県)…なぜ、『奥入瀬』を捨てて『おいらせ』なのか? 漢字が読めないから? そんなことで地名を平いていたら日本地図、平仮名ばっかになるやろっ。
20位 にかほ町(秋田県)…同上。
21位 かすみがうら市(茨城県)…同上。
22位 かほく市(石川県)…『河北』くらい書けるし、読めるでしょ?
23位 ふじみ野市(埼玉県)…逆になぜ『野』だけ漢字? 気持ち悪いからどっちかに統一せい!
24位 南さつま市(鹿児島県)…同上。しかも『薩摩』を平仮名で書かれるとパッと見、「さつま揚げ」に見える。それが狙いなら何も言うまい。
25位 さぬき市(香川県)…同上。四国4県にはそれぞれ旧国名の市が存在する。伊予市(愛媛県)土佐市(高知県)阿波市(徳島県)。なのに香川県だけ平仮名で『さぬき市』。「俺らは他の3県とは違うぜ」とでも言いたいのか。残念ながら1県だけ平仮名だと「ボクたち、漢字で“讃岐”って書けません」と言ってるみたいで、無知っぽく見えてしまいます。
こうしてみると総じて山梨県のセンスが酷すぎる。地域・郷土への愛着があるのかないのかさっぱりわからん。地図上に甲州市、甲斐市、中央市、南アルプス市とならぶさまは失笑すらできません。甲府盆地の行政リーダーは、古来より伝わるものを大事にし、未来へと受け渡していく務めというものを忘れさっているようです。『つくばみらい市』みたいのはもっと酷いですが。イメージばかりが専攻し、フワフワした名前ばかりがはびこる近頃、住民が誇りを持てる名称を考えなさい。
あんたにその資格はない!
東の京って都道府県名で唯一パクリで恥ずかしいな