南竿島(ナンガンダオ)が見えて来ました。
なにやら標語が見えて来ました。さすがに中国との最前線です。
枕戈待旦(zhengedaidan)(ジャンガーダイダン)とは常に戦時に備えよ、常に戦時体制であれと、いつ何が起きてもいいように戦闘の準備しておけという意味でした。ちなみに右から読みます。(どうりで辞書を調べても載ってなかったわけだ・・・)
着いた港、ここが南竿島(なんがんだお)の福澳(フーアオ)です。
降りて他の客と一緒に進むとセブンイレブンや、馬祖諸島の他の島へ出ている船のチケット売り場、ツーリストインフォメーションなどが入った小さい建物がありました。
中国大陸への船のチケットはここではなさそうです。そして聞いてみると、裏手に別の大きなターミナルビルがありました。
基隆(チーロン)との船や中国大陸への船はここから出ます。
ちなみに中国と台湾を結ぶ船便のことを小三通(シャオサントン)といいます。
これは2008年6月から始まった中国大陸と台湾の間の船による直接の往来を意味しています。それまでは日本の石垣島を経由したりしていました。
台湾の金門島(ジンメンダオ)と中国大陸の廈門(シアメン=アモイ)の兩門(二つの地名が共に門がつくことから)、および台湾の馬祖(マーズー)と中国大陸の福州の馬尾(マーウェイ)の兩馬(これも両方の馬をとって)からなっています。
それと共に外国人も船で台湾から中国大陸に行けるようになったのです。
フェリーターミナル内にあるこのような旅行社で対岸の中国大陸行きのチケットを買います。往復で2500元です。料金は一律でどこで買っても同じです。
馬祖(まーずー)の福澳(ふーあお)港から、午前9時40分と午後2時に一日2便運行しています。所要時間は約90分です。
島に着いてから出港まで2時間程しかなかったので、遠くには行かずターミナルの近辺をうろうろしてました。そこでツーリストインフォメーションで安い民宿を聞くとインフォメーションのすぐ隣にある漁協に漁師さんや海上保安庁の人たちが寝泊りするという宿泊施設があることを知っちゃいました。
階段を上がっていくとオフィスがあり、聞くと奥へ通され、一泊は700元と知りました。一応そこで予約しておきました。
さて、時間も出港の一時間ほど前になったのでターミナルに戻りました。大勢の人がおり、なにやら基隆(ちーろん)へ行くフェリーもここから出ているようです。
なので列に並んでいてもそれが基隆行きなのか大陸行きなのか混同している人がいました。僕ももちろん最後列の人に確認しました。
税関で台湾の出国手続きを行い、やっと乗船です。
これが今回乗った金龍輪(ジンロンルン)という船です。
出港です。
中国が見えてきました。これはお寺でしょうか。
建物も・・。なんだかこう書くと北朝鮮をのぞいてるみたいですね。
港に近づくに船がたくさん見えるようになりました。
港に到着です。
なにやら台湾の人向けに和平統一 一国二制度と訴えています・・・・。
う~ん、この制服を見ると中国を実感しますね~。
ここが福州の馬尾ターミナルです。
まず、税関です。日本人は現在(2011年10月)中国へはノービザで15日間滞在することができます。
中国へ行くのにノービザなんて国は滅多にありませんよ。
アメリカ人なんて観光ビザに160米ドルもかかるそうです。昔は30ドルくらいだったのが5倍になったとか・・・・。う~~~ん、簡単には行けない国なんですよ。中国って。なので日本人にとって気軽に行けるようになった今、これを利用しない手はないです!!
ここで・・・。私は人民元を持ってきませんでした。てっきり両替カウンターがあるものだと・・・。なんなら両替して1泊でもしようと思っていたのですが・・・、
なんと両替カウンターがありません!!銀行も!ATMも!!!なんてところだ、ここは・・・。
なので無一文の身となってしまいました。もし、船で馬祖から福州の馬尾へ行くつもりなら人民元を事前に絶対用意しておいてください。
ターミナルから出ると、ここはコンテナ港で周りにはコンテナしかありません。30分歩いてもなかなか港から出られません・・・。トラックのタイヤを変える店やちょっとした雑貨店はありましたが、まったく街にはたどりつけなく・・・、あえなくターミナルに戻ることにしました。
結論・・、これで中国を後にすることにしました・・・。うーーーん、無念。
ターミナルにはバスもない・・。なにやらバイクタクシーの人はいましたが・・。売店の人に聞くと両替をしてくれるとは言ってくれたものの・・、もう帰ることにしました。
さて帰りの船ですが、
中国の馬尾(まーうぇい)から馬祖(まーずー)行きは午前9時15分と午後14時の2便が運行されています。
なぜか午前9時15分の便は2時間15分もかかるのですね・・。なんでだろう・・・。
さて、私は馬祖の南竿(なんがん)へ戻り、基隆行きの船は一日一便でもうないので、馬祖の南竿の船乗り場にある漁協の宿泊施設で泊まりました。
翌日の朝、基隆行きのフェリーに乗り、その日の夕方に基隆に着きました。
それからすぐに電車に乗って台北へ行きました。
が・・・、台北で降りた際、なんとかばんを電車の網棚の上に置き忘れてしまいました。気づいた時にはすでに電車は出発しており、駅員さんに事情を説明し色々たらいまわしにはされましたが、なんとか助けてくれる駅員さんがおり、その電車の車掌さんに連絡してかばんを見つけてくれ、何駅か離れた駅の駅員さんに渡してくれました。
その駅に取りに行き、かばんの中にはパスポートなど貴重品も入っていたので本当に感謝です。ここが台湾のいいところですね。台湾でよかったと実感しました。
そのままバスに乗り夜10時半ごろ、台中に戻りました。ほっ!
台中リーホステル Taichung Lee Hostel
www.leehostel.com