キンモクセイの季節は懐かしい幼少時期を想い出します。

私は毎年暑い夏が終わり秋になるこの時期が大好きです。日中はまだ気温も高く窓を開け風通しを良くしていると、キンモクセイの言い香りが部屋に漂ってきます。

またこの季節がやって来たんだと実感し、同時に子供の頃を想い出します。私が小学生の頃に、花の香りが大好きで特にキンモクセイの香りは何とも言えないくらいの心地良さがあったため、小さな瓶に詰めてランドセルからぶら下げていた程です。

休み時間などに小瓶の蓋を開けてキンモクセイの香りを嗅ぐのが幸せな一時でした。小さい頃に感じた五感は、大人になった今でも覚えており、毎年この時期になると小学生の頃を想い出し心が穏やかになります。

私が住んでいた田舎の庭先にのお宅には、大体キンモクセイの木が植えられており、どの道を通ってもこの香りに季節感を感じて癒されました。

私は好き過ぎて実家の庭先に植えて香りを楽しんだ程です。大人になった今でも、車の窓を開けて走っているとこの良い香りが車中に入ってきます。

但し、私は冬が苦手で毎年キンモクセイの時期を楽しみにしている反面、それが終わると冬に季節変わりするため、とても寂しい時期でもあります。毎年そんな事を思いながら、今でも私が住んでいる隣のお宅からの良い香りを楽しんでいます。