老年期の人の多くは何らかの病気をもち、薬をのんだりしています。しかし、病気があっても日常生活に支障がなく、元気で暮らしている人がほとんどです。このような現状をふまえて、世界保健機関(WHO)は高齢者の健康度の物差しとして、病気による死亡率や病気にかかっている罹患率(りかんりつ)ではなく、生活機能の自立度(独力で日常生活を営む能力)を重視すべきであるという考え方を提案しました。
生活機能の自立度を測る物差しとしては、歩行、食事、排泄、入浴、着脱衣などの日常生活動作能力(ADL)、さらに高度な能力として買い物、家計、電話、薬の管理、旅行ができるなどの手段的(インストゥルメンタル)ADLがあります。精神的機能も重要で、これには認知機能、情緒が含まれます。さらには社会的役割を果たす能力、つまり余暇活動や創作などの積極的な知的活動も必要であると考えられています。
生活機能の自立度を測る物差しとしては、歩行、食事、排泄、入浴、着脱衣などの日常生活動作能力(ADL)、さらに高度な能力として買い物、家計、電話、薬の管理、旅行ができるなどの手段的(インストゥルメンタル)ADLがあります。精神的機能も重要で、これには認知機能、情緒が含まれます。さらには社会的役割を果たす能力、つまり余暇活動や創作などの積極的な知的活動も必要であると考えられています。