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東京

2022-12-29 16:53:25 | 日記

 

今年10月、父が他界した。

「実家に帰る」ということにほとんど興味がなかった僕は、

父親に数年会わないまま、話もできないまま、最後の時を迎えさせてしまった。

全然帰省してなかった僕はあまり会えてなかったことをさぞかし悔やむのかと思いきや、

意外と「そっか…」ぐらいの感じだった。

家族と仲が悪いわけじゃない。

もしかしたらまだ現実感がないだけかもしれないけど。

 

10年以上前に実家に帰った時、近況報告する中で、

「学校で展示することが決まったけど

人目につかない場所だしそんなたいしたことじゃない」

と父に言ったことがあった。

父は、

「絶対に誰かは見ているし、やることに意味がある」

と言ってくれた。

僕はそれがずっと頭に残っていて、今でもよく思い出す。

心掛けていることかもしれない。

 

僕が東京に出ることに大賛成だったわけではなかった父は、

僕がずっと東京にいることをどう思っていたのか。

息子を東京に送り出してやっぱりよかったと思ってもらえる様に、

頑張って活躍して安心させようと思っていた。

今思うと、あんまり父の気持ちや考えを聞けてなかった気がする。

なんか言いたそうな雰囲気がいつもあった。気がする。

いつか息子と酒を飲むのが夢、とも言っていた。

俺お酒飲めない。ごめん。

 

東京の街は変わらない。

ずっと変わっていくけど、変わらない。

僕の顔が半分しか描かれてないこの作品のタイトルは「東京」。

上京してもう18年経つ。

実感はずっとない。

僕はすごく変わった気もするけど、変わってない気もする。

 

誰かに伝えそびれて終わったこととか、

あの時こうしていればとか、もっとやれたみたいな、

後悔みたいなものはきっとどんなに頑張ってもあるんだろう。

だから僕は前を見て生きていこうと思うし、

多分それしかできない。と思う。

 

そんなことを思う2022年の年末です。

 

今年も終わるな〜

そういえば去年も終わったし、

来年も終わるんだろうな。

 

じゃあ、良いお年を!

また東京で!

 

 


タピオカフォーエバー

2022-11-29 11:06:52 | 日記

今さらタピオカのことを言うのは「遅れてる」と思われると思うが、

僕が言いたいのは

「タピオカって流行ってるよね」

じゃなくて

「タピオカって流行ったよね」

である。

それでも「いや知ってるし」と思われると思うが、

僕が本当に言いたいのは

「毎年くるブームでタピオカが流行った年があったよね」

じゃなくて

「タピオカって近年稀に見る流行りだったよね」

である。

こういうこと言うと「え?ちょっと何言ってるかわからない」と思われると思うが、

僕がそういう人達に言いたいのは

「タピオカ流行ったじゃん」

じゃなくて

「タピオカは久しぶりに巻き起こった本当の流行りだった」

である。

 

タピオカが流行ってる時、

僕も飲んでみたらめちゃくちゃ美味しくて毎日並んで毎日飲んだ。

タピオカ屋さんもめちゃくちゃ増えた。

たくさんの人にもすすめて、友人とタピオカ好きな作家さんを集めて展示も開催した。

それぐらいちゃんと「流行った」と感じた。

毎年、色んなスイーツが流行るが、

僕からしたら流行ったというより売り出されたって感じがする。

流行らされている感じ。

タピオカの次に流行ると言われていたバナナジュースも

一瞬流行らされたが流行りきらず。

そもそも流行り物好きで当時もタピオカに狂っていた僕はよく

「タピオカの次は何が流行ると思う?」

という質問をされたが

「そんなのわかるわけない」

と答えていた。

 

なぜならタピオカは久しぶりの本当の流行りであり、

言うなればティラミス(1990年頃流行)以来の大流行なのだから。

こういう大流行は30年に一回ぐらいしか起こらない(多分)。

次に流行るものなんかまだこの世に存在してない可能性すらある。

だからそんなのわかるわけないのである。

タピオカ屋さんは減ったし、僕も以前より飲まなくなったが、

いまだに飲んでる人はよく見るし、たまに飲むとやっぱり美味しい。

タピオカはティラミスのように定着したと思っている。

バナナジュースとは違う。

 

みんながタピオカ片手に歩いていた原宿の竹下通り。

美味しくてかわいいタピオカは、今もなお流行の発信地に雪のように降りそそぐ。


カルチャーアタック(ハロウィン)

2022-10-31 17:12:40 | 日記

「カルチャーアタック」という僕が勝手に使っている言葉がありまして、

その意味は 〜知らない文化に飛び込んで体験しよう〜 っていうものです。

例えば外国の文化とか、昔の文化とか、もっと細かい世代の文化とか。

僕は知らないことや新しいものに興味があり、知って体験したくなる習性がある。

それが身近に起こっていることなら、もうアタックする(飛び込む)しかない。

 

というわけで、多分10年前ぐらいだと思うけど、渋谷がなんかハロウィンの時期異様に盛り上がり始めた。

そしてその時期の週末とか当日の渋谷が異様に迷惑がられ嫌われ始めた。

どうやら、仮装(コスプレ)し酒に酔った若者がセンター街付近でもうすごいことになっているらしい。

SNSで見る限りそれがめちゃくちゃ嫌われていた。酒に酔った若者に絡まれるのは確かに嫌だ。

テレビでも報道されていたが、あんまりいいようには言ってなかった。

僕は突然始まったこの謎の盛り上がりをどうしても生で見たくなりセンター街に行った。

 

渋谷についたら確かに人もめちゃくちゃいて歩きにくいしたくさんの人が騒いでて怖い。

でも僕はすごい一体感というかとてつもないエネルギーを感じた。

そこには強大な承認欲求、SNS欲求(映え)、性的欲求などがあった。

普段会社勤めしてる人とか大学生とか普通の人たちが、何日も前からなんの仮装(コスプレ)するか計画をたてて集まり、中には手作りで衣装を作ったりしてその日に望んでいる人もいた(実際に聞いてみた)。

この日ばかりはみんなクリエイターだった。

 

僕は

なんてクリエイティブなんだ!これは勝手にやっている発表会、文化祭だ!!

と思い感動した。

 

「日本のハロウィン」という新しい文化ができつつあるのではないか。

 

あんなのコスプレじゃないよ…というコスプレイヤーさんもいたが仮装とコスプレ、なんとなくニュアンスは違うのではないかと思うし「日本のハロウィンの仮装」なわけで別物としていいのではないかと個人的には思う。

ただ第三者が渋谷のハロウィンを見て「これだからコスプレイヤーは…」とか一緒くたに言われたら嫌ですよねえ…。

でももうあんまりいないと思いますそういう人は。うーん。たぶん。

あと治安が悪くなるのも最悪ですよね。そこを通らなきゃいけない人もいるわけだし。

どうしてもゴミも増えるし。その辺に捨てられてたりするのも最悪。ビンが割れてたりするし。

昨日、韓国でとても残念な事故が起きたが、日本でも同じようなことが起こらないとも言えないとも思う。

 

でもまあ色んな問題はまだまだめちゃくちゃありつつ、僕はとにかくこのエネルギーすごいなと思った。

これってなに?こういうの何ていうの?ただのリア充陽キャの迷惑行為?いや、もっと違う何かになったりしないのか。

大昔から行われているお祭りの最初の最初とかこういう感じだったかも。

世界には謎のお祭りいっぱいあるし、めっちゃ怖いやんてお祭りもある。

怪我人が出たりもっとひどいことになるお祭りも。

そういう謎の、なんか人々が一つの方向に向ける謎の巨大なエネルギーが整理されて洗練されて、残ったものが祭りなのである。かも。

 

これから先どうなるかわからないが、僕は「日本のハロウィン」という新しい文化かもしれないものを感じて興奮している。

どうか、いい感じに盛り上がりますように。

 

ちなみに今、このブログを渋谷の図書館で書いている。

そろそろ帰ろうかと思う。

今日はハロウィン当日だ。

…無事を祈っておいてください。