今日の「いだてん」を観て、1940年のオリンピックは東京に決まっていたことを
初めて知りました。
今後、日中戦争をきっかけに開催出来なくなってしまうことは歴史が証明していますが
招致に全力を尽くした嘉納治五郎が夢半ばにして亡くなることも知っていますが
これだけの人が、これだけの想いを込めて成し遂げようとしたことが
戦争の影響で出来なくなってしまったんですね。
あの当時には誰も戻れないし、植民地支配が当たり前の時代において、
戦争をしない道はおそらく無かったんだろうと思います。
でも驚いたのは、そんな中でも自分たちの素朴な夢を成し遂げようと尽力した人たちがいたことと、
東京はすでにオリンピックを招致できるほどの大都市だと世界に認知されていたことです。
私が子どもの頃、戦前の(特に大正から昭和初期の)時期は暗黒時代の様に語られていました。
「戦後の教育と憲法が素晴らしい、戦前の出来事はほぼ全て誤りであった」というトーンでした。
でも、夏目漱石を読んでいたら、大正時代はすでに東京は大都会で、
漱石の書く主人公の悩みは今を生きる我々の悩みともほぼ同じで
既に大正時代には日本は経済的にもメンタル的にもだいぶ成熟していたことが分かりました。
そして、今回「いだてん」を観てはっきり分かりました。
戦前の人々の生活は世界トップレベルに洗練されていて
だからこそ、終戦で焼け野原になったわずか20年後に
オリンピックを招致できたんですね。
こういう歴史の真実って、学校で勉強してるだけだと分からないですよね。
「いだてん」を観ていて、本当によかったなと思います。
あと、播磨屋のたび職人の三宅弘城さん、
突然の代役は大変だったと思いますが
めっちゃいい味出してます。
これぞ、「災い転じて福と成す」ですね。
あー、本当にいいドラマです。
ぜひ、この後視聴率上がって欲しいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な連休最終日を。