今日の「エール」は、久々にドラマを観ていて泣きそうになりました。
浩二に笑顔が戻りました。
胸がいっぱいで、うまく感想を書くことができる自信がありませんが・・・。
印象に残ったのは、唐沢寿明さん演じる父親の三郎が最後に子ども達を結びつけたことです。
前回の記事でも書いた通り、裕一と浩二はうまく行ってませんでした。
(前回記事:裕一の弟、浩二について)
https://blog.goo.ne.jp/sun-also-rises/e/7fb07dd5ba59ec7e2c9d4b5f6a0addd3
裕一は、家族のために養子になる道を選ばず、自分の音楽に対する夢を貫きました。
それにより、弟の浩二が後継となった喜多一の経営は傾き、店を畳まざるを得ませんでした。
浩二は家族を第一に思っていたので、同じ行動を取らない裕一に腹を立てていました。
それ自体は考え方や価値観の違いなので仕方がないのですが
ややこしいのは、浩二は兄の裕一が音楽に没頭している姿に嫉妬してしまい
そんな裕一を庇う両親は自分より裕一の方が好きなんだと
思い込んでしまったことでした。
しかし、三郎は偉大な父親でした。
死期が迫っている自分の遺産を引き継ぐのは、喜多一を継いだ浩二にすると決め
久しぶりに自分を訪ねてきた長男の裕一に対しても
「遺産は浩二に渡したいので承諾して欲しい」と頭を下げて頼みます。
自ら家を出て行った裕一は、当然三郎の依頼を承諾します。
そして死に際になって、やっと三郎はそのことを浩二本人に告げることができました。
浩二は、この段階でやっと父親の愛情にはっきり気づきました。
照れ隠しに「また口約束か。だから騙されるんだ。俺が騙されないように長生きして
見張ってくれ」と
父親の愛情を受け取ったことを暗に表現しました。
このやりとりを最後に三郎は息を引き取りましたが
その後東京に帰る裕一と音さんを見送る浩二の表情は、とても晴れ晴れしていました。
父親の愛を受け取って、心が満ち足りたのでしょう。
時を同じくして、今まで足繁く通った蚕農家がリンゴ栽培の提案を受け入れてくれるなど
仕事もうまく回り出しました。
本当によかったです。
そして浩二が晴れがましい気持ちで生きることができるよう、最後に最高の愛情表現した三郎は
偉大な父親だったと思います。
経営者としては失敗しましたが、息子達を愛し、自分の死後のことを考え
きちんと子ども達の財産分与を仕切り、双方の合意を取り付けました。
こんな整理ができる父親はなかなかいないと思います。
もちろんドラマの世界ではありますが、こんな父親って素晴らしいなと思いました。
これにて「エール」の第一部は終了しました。
第二部も楽しみに観ようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。