苺の楽園

BLEACH 一護受けサイト

一護受けをメインに書いています。

Prologue 1

2006-02-01 20:27:44 | Deux wirepullers
赤、赤、赤。一面に広がる真っ赤な海。
「母…ちゃん…?」
一護は何が起こったのか解からなかった。

横たわる母と赤い海。

「……っうわあああああ~~~」
一護は訳も解からず泣き叫び蹲った。
『…力が欲しくはないか?』
突如頭の中に響いた声。
「だれ!?}
『俺か?俺はお前、お前は俺。2人で1人。俺はお前の相棒だよ。』
そ声は外よりも体の中から聞こえた様な気がした。
声を認識したとたん、真っ白な何も無い世界へと放り出された。
「え……!?」
白、白、白。どこまでも続く何も無い世界。
『ここはお前の精神世界だ。』
後ろから掛けられた声に慌てて振り返った。
そこに白い着物を着ている以外は一護とそっくりな少年が居た。
「精神…世界…。」
『ああ、そうだぜ。相棒、力が欲しくはないか?』
「…力…?…母ちゃん…」
一護はこの世界の全てが所詮弱肉強食であるという事を頭の隅では理解していたが、母が死んだという事を認めたく無かったのかもしれない。
『あれは虚の仕業だ。』
「ホロウ?」
『ああ、悪霊になった霊の事だ。虚は霊力の高い魂を好むんだ。』
「そうなんだ…。…力が欲しい、誰にも負けない力が。オレはどうしたらいい?」

この時、一護が全てを滅ぼしてやろうと決意した瞬間でもある。
母が殺された時に既に心が壊れていたのかもしれない。



この時、一護はまだ9才。
ここから全ての話は始まった――――。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿