今日は、狐たちのシャンプーをしているうちに出るのが遅くなってしまって、時間的にちょうどいいというだけで軽い気持で観始めた映画ですが、グラフィティアーチストとして駆け抜ける青春劇で、なんか「8 mile」のラップをスプレー缶に替えたみたいなというか、主人公の“落書芸術家(?)”としての澄んだ思いに途中から身を乗り出して観てしまいました。
スプレー缶は買うな、キャンパスは使うな、正体をバラすな・・・それがライターの掟、つまりスプレー缶は盗むわけです、キャンパスは街中にある壁や車・・・警察とのイタチごっこ?
よく考えるとどんなに芸術している落書きも消されたら終わりなわけで、それだからこそまた貴重なのかも。
最初はヒップホップの音楽がガンガン、映像もめまぐるしい感じでしたが、主人公の兄や友人の死なども含めて、作り手の死生観みたいなものが漂っていて、途中何度も涙が出てしまいました。
主役のブレスト役のマーク・ウェバーも好演していたし、やっぱり映画って観てみないとわからないですね、“今を悩む”若者にもお薦めしたいくらいで、見逃さないで良かったです。
シブヤ・シネマ・ソサエティ15:20~観客15人程/102席