続・とりあえずの映画鑑賞メモ

悲しみが乾くまで(2008米)THINGS WE LOST IN THE FIRE

“そう、きっとあなたを利用した…「ある愛の風景」「アフター・ウェディング」のデンマークの俊英スサンネ・ビア監督のハリウッド進出作品”

さてさてお楽しみの水曜日といきたいところですが、またまた出遅れてしまったというか、バタバタしているうちに2本ハシゴは難しくなってきたので、1本狙いで久しぶりに恵比寿に向かいました

これは有楽町のシネカノンでも上映されていましたが、観るのを延ばしているうちに上映回数が少なくなってしまい、恵比寿でも今週の金曜日までになってしまったので、観るなら今日しかない…と皆さん同じことを考えるようで水曜日の割引デイのせいもあるのか、かなりの観客でした。

内容は…“突然の悲劇で最愛の夫を失った女性が、夫の親友を心の支えに立ち直ろうとする過程で繰り広げられる葛藤と男女の心の機微を、ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロの共演で描き出す”というものですが、入口と出口が微妙に違うように思ったのは邦題のせいかも?

最後の方で原題の「THINGS WE LOST IN THE FIRE」の意味がわかるようになってますが、それよりは、もうひとつのキーワードとなっている“Accept the Good”(善は受け入れよ)の方がしっくりするような気もしました。

自分の好みでいうと、ベニチオ・デル・トロの久々のスクリーン登場も嬉しかったし、ハル・ベリーも難しい役をうまくこなしていたとは思いますが、あまりにも演出狙いな感じで、上手いんだけど共感が持てないというか…瞳のアップの連続に、あ、これは紛れもなく、スサンネ・ビア監督作品だと思った瞬間に落ち着かなくなってしまいましたが、台詞やナレーションやらで説明過剰の映画よりは、“目にもの言わせる”方がいいのかもですね

というわけで、喪失と再生のドラマとしても見応えはあるものの、親しみの持てない作品でしたが、観終わってから、けっこう後をひくというか、人って、ないものを補い合う形で結ばれるのが一番いいのかも、なんてことを考えたりしました、たまにはじっくりと人間ドラマを観たいという方にオススメかも

ちなみに、ベニチオ・デル・トロの次回作は「The Wolf Man」という映画でアンソニー・ホプキンスと共演とか…なんか濃さそうな作品になりそうですね

恵比寿ガーデンシネマ1 19:00~観客8割程/232席
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